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甘い運命 [BL小説 高遠琉加]


甘い運命 (二見書房 シャレード文庫)

甘い運命 (二見書房 シャレード文庫)

  • 作者: 高遠 琉加
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2010/02/23
  • メディア: 文庫


高遠琉加 著。

攻(樫崎一):パティシエ
受(湯原広和):高校教師

親と上手くいかず一人暮らしをしていた一は隣に住んでいた女性を助けることで傷害事件を起こしてしまう。社会復帰してもどこにも寄るべきところのない一に手を差し伸べたのは、久しぶりに再会した元担任教師湯原だった。湯原と赤ん坊の海と同居を始めた一は……。


愛と混乱のレストランシリーズのスピンオフ。
ル・ジャルダン・デ・レーヴの無口なパティシエ、一の話。

重い。
一の育った環境、そして高校時代に起こってしまった事件。
湯原が海を育てている理由。

本来ならば家族でない者が集まって家族として暮らし、
家族としての温かさを知り人間としても成長していく。
いい話だった。

ただBLとしては……
一と湯原にあまり萌えられなかった(´・∀・)ショボーン

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こいのうた [BL小説 高遠琉加]


こいのうた (ガッシュ文庫)

こいのうた (ガッシュ文庫)

  • 作者: 高遠 琉加
  • 出版社/メーカー: 海王社
  • 発売日: 2012/02/28
  • メディア: 文庫


高遠琉加 著。

攻(有坂八尋):高校生
受(狩谷潤):英語教師

両親の不仲が原因で家に帰りたくない八尋は音楽室でピアノを弾く狩谷と出くわす。その後、狩谷と過ごすことが多くなった八尋だが、ある日狩谷が男に抱かれているところを見てしまう。そして狩谷の心はある男に捉われていることも知る。だが子供だった八尋にはどうすることもできず、そのまま別れてしまった狩谷と社会人になった八尋は再会し……。


高校生の時と社会人になってから、の2本仕立て。
どちらも攻め視点。

高校生の時の、子供なだけに周囲の大人に振り回されてしまうやりきれなさと
大人たちの事情に踏み込めないもどかしさがあった上で社会人編に繋がっていくので、
ずっと攻め(八尋)視点なのは構成的に凄く良かった。

年月を経て周りも自分も少しずつ変わってきたのに、
ずっと変わらずにただ「どこかにある居場所」を求め続ける狩谷を、
時間をかけつつもそれは自分だと結論させた八尋の情熱と諦めない想いに静かに感動した。

狩谷の捉われていた過去とか、お涙頂戴的に劇的展開で描写するのではなく、
たんたんと過ぎ行く時間の中で変化していくものとしていかないものの対比で書いていたのが
静かなだけに逆にせつなくて涙した。

当て馬の柳本が、狩谷とずっと一緒に一番側に居ただけに
割をくっちゃった形で本当に可哀想だった……。
いい男なのにw


がっつり読み応えあった。
満足(・∀・)ノ

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観賞用愛人 [BL小説 高遠琉加]


観賞用愛人 (SHYノベルス168)

観賞用愛人 (SHYノベルス168)

  • 作者: 高遠 琉加
  • 出版社/メーカー: 大洋図書
  • 発売日: 2006/09/25
  • メディア: 新書


高遠琉加 著。

受(加藤瑛):大学生
攻(音無悠一):大学助教授

目覚めると瑛は足枷を付けられ監禁されていた。瑛を監禁した男、悠一と白銀の世界に残されたような一軒家で過ごす日々。自分に欲望を向けるでもない悠一に、監禁の目的がわからず混乱する瑛は……。


監禁だけどBL的監禁モノを期待しない方がいい。
実際足枷付けられてるけど、どっちかというと精神的監禁な気がした。

静かで表情を変えない、何を考えているか一切わからない悠一。
この悠一の過去が徐々にわかってくる後半から面白くなってきた。

監禁されているのはどちらなのか。
悠一の執着は静かな狂気を孕んでいてゾクゾクした。


葛城副編集長の最後の賭け [BL小説 高遠琉加]


葛城副編集長の最後の賭け (角川ルビー文庫)

葛城副編集長の最後の賭け (角川ルビー文庫)

  • 作者: 高遠 琉加
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/04/28
  • メディア: 文庫


高遠琉加 著。

攻(葛城夏彦):出版社勤務
受(深見諒):葛城家関連企業勤務

地方の名家である葛城本家から逃れるように生きてきた夏彦だったが、唯一気がかりだったのが葛城家で幼少から使用人として働く諒だった。自分の感情を押し殺し葛城家に仕える諒に、夏彦はこれまでも幾度となく苦い思いをしてきた。だが諒が自分を慕っていることを知り、夏彦は諒を葛城家から奪還しようと賭けに出るが……。


親の代から葛城家に世話になっていて、その恩を捨てられず葛城家に尽くす諒。
それはそれは理不尽な思いをしていても、じっと耐えて……感情は押し殺して……。

健気です。
そんな健気な子に、めったに感情を表さない子に、
感情も露わに告白されたらそりゃもうグラッときても仕方ない。
【葛城家】から奪還するためにも賭けにでるしか……!
そんな夏彦が



Σ(゜▽゜)!!



となる様を楽しみましょう(・∀・)ノ

面白かったwww
健気な受けちゃんだけど実はしたたかな面も持ってたりしてイイヨイイヨー!
最後の展開はホント「えー?!Σ(゜▽゜)」ておもたよ。人生賭けちゃってたじゃんwww

いや……もう最初から掴まっちゃってたんだね。いたしかたない(・∀・)ノ
この受けちゃんは魔性を秘めておる2828
孵化してさらにエロく変身しそうなのにここで終わりとは……!(# ゚Д゚)ノシ バンバンバンバンバンッ
もっと読みたかったです。。。
満足(・∀・)ノ


成澤准教授の最後の恋』のスピンオフだけど、前作読んでなくても大丈夫。
でも前作も面白いのでオススメ(・∀・)ノ
攻め二人とも受けに振り回さ(略)

成澤准教授の最後の恋 (角川ルビー文庫)

成澤准教授の最後の恋 (角川ルビー文庫)

  • 作者: 高遠 琉加
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/01/01
  • メディア: 文庫



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犬と小説家と妄想癖 [BL小説 高遠琉加]


犬と小説家と妄想癖 (ガッシュ文庫)

犬と小説家と妄想癖 (ガッシュ文庫)

  • 作者: 高遠 琉加
  • 出版社/メーカー: 海王社
  • 発売日: 2010/06
  • メディア: 文庫


高遠琉加 著。

受(鮎川智久):数学教師
攻(不破明良):小説家

大学で同期だった不破の仕事を手伝うことになった鮎川。官能小説家である不破の口述筆記は鮎川をいたたまれなくする。不破はこんなセックスをするのだろうか……。卒業時、不破に告白されキスまでされたが鮎川は激しく拒否、もう二度としないと誓約書を書かせた。だが不破との間に意味ありげに笑む沖屋が現れ、鮎川は……。


捨てていってくれ』の本編……(´ω`)
スピンオフから先に読んじまったYO!


話としては『捨てて~』よりこっちの方が好きかな?
鮎川が真面目で潔癖症なので、不破に迫られて恐れを抱いちゃうとこがカワイイヨ。
そう、それは処女のごとく……!(゜ー゜)

鮎川がそんなカンジなので、不破も容易に攻められない(笑)
じっと我慢をし、七年越しに鮎川を手に入れるよ(・∀・)ノ
包容力のある男だね!

タジタジしながらもおそるおそる不破を受け容れて蕩けていく鮎川がイイよイイよー。
そんな二人の当て馬になって登場する沖屋さんが、また意味深な男っぷりでカッコ(・∀・)イイ!!


文庫版の書き下ろしは不破視点。
一緒に暮らすことになって引越したとたん、今後を考えるような事件発生。
書下ろしとは思えないくらい内容ある話だった。


満足(・∀・)ノ

溺れる戀 [BL小説 高遠琉加]


溺れる戀 (SHYノベルス)

溺れる戀 (SHYノベルス)

  • 作者: 高遠 琉加
  • 出版社/メーカー: 大洋図書
  • 発売日: 2007/12/26
  • メディア: 新書


高遠琉加 著。

受(成實祥彦):成實銀行勤務
攻(伊藤龍次):大学時代の同窓生

財産家で銀行を経営する成實家三男の祥彦は、欧州へと向かう豪華貨客船青洋丸に乗船していた。傾き始めている成實銀行を救うため、見合いをすることが目的だった。だがその船上で、祥彦は大学時代同窓だった伊藤の姿を認める。自分の中に痛みを残した男の存在に祥彦は……。


自分が結婚しなければ成實銀行は倒産する、という状況の中、過去いわくのあった男と再会(・∀・)
船という密閉された空間での駆け引きがドキドキする……!
しかも事件が起こって、犯人は伊藤なのでは?と疑った祥彦は、寄港地で伊藤の姿を見出して……
追いかけたいけど追いかけてしまったら船が出港してしまう、というまたまたハラハラする展開で、
船という舞台が生かされてるなぁと思った。

大正時代の話。
静かに静かに進んでい中に激しい情念が見え隠れしている――そんな話だった。
時代の雰囲気とも合っていて、面白かった(・∀・)ノ

世界の果てで待っていて ~嘘とナイフ~ [BL小説 高遠琉加]


世界の果てで待っていて ~嘘とナイフ~ (SHYノベルス)

世界の果てで待っていて ~嘘とナイフ~ (SHYノベルス)

  • 作者: 高遠 琉加
  • 出版社/メーカー: 大洋図書
  • 発売日: 2010/10/22
  • メディア: 新書


高遠琉加 著。

黒澤統一郎:探偵
櫂谷雪人:刑事

渋谷で乱闘騒ぎを起こして補導されてきた未成年の少年は、身元引受人に黒澤を指名してきた。早速黒澤に連絡を取った櫂谷だが、彼は少年に見覚えがないという。父親の形見だというナイフを持つ少年は黒澤とともに帰されたが、数日後に起こった殺人事件の凶器がそのナイフだった。犯人を探し出すうちに、黒澤の過去にあった事件さえうやむやな点があることを知らされ、黒澤を理解していると思っていた櫂谷は……。


前作はCD聴いて(とりあえず)内容はわかってるから先に新作から読んでみた。
少年=双葉に関わる事件が主軸に話が進む中、黒澤が妹を亡くした時の事件がまったく解決していないどころか【闇】な部分が多々あることがわかってくる……。
何も知らずにいた櫂谷、呆然(||| ゜д゜)
読んでるオイラ、混乱Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

黒澤と櫂谷の関係は本当に微妙。
以前あった一夜を互いに封印して微妙なところで天秤を保っているけど、
その均衡は本当に危うい……。
今回は櫂谷が警察組織の中で上からかなり圧力をかけられ、その中で黒澤との、
微妙な均衡を保っていた関係がぐらっと揺れそうになっていて……

 自分だけは彼に信用されている。

黒澤が妹の事件で隠し事をしているとわかり、自分だけは彼の特別でありたいと願っていた自分に気づいた櫂谷がぐらぐらし始めるんだ……。櫂谷……(´Д⊂ヽ
もうっこの二人どうなるんだよううううううう!



……続く!


(´・∀・`)


双葉の事件は解決するけど、本筋はまだ解決しなーい!
重い話だが二人の関係性といい、元公安の鴉といい、目が離せない。
次作、早く出ますように。

前作も読もう。

世界の果てで待っていて ~天使の傷痕~ 新装版 (SHYノベルス)

世界の果てで待っていて ~天使の傷痕~ 新装版 (SHYノベルス)

  • 作者: 高遠 琉加
  • 出版社/メーカー: 大洋図書
  • 発売日: 2010/10/22
  • メディア: 新書



ホテル・ラヴィアンローズ [BL小説 高遠琉加]


ホテル・ラヴィアンローズ (B‐PRINCE文庫)

ホテル・ラヴィアンローズ (B‐PRINCE文庫)

  • 作者: 高遠 琉加
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2008/05
  • メディア: 文庫


高遠琉加 著。

ホテル・ラヴィアンローズを舞台にした3つのオムニバス。
東京の中心をはずれた街の、さらに駅前からはずれた場所に建つホテル・ラヴィアンローズ。
年月を経た古びた洋館で、客室数も少なく、かといって優雅なホテル滞在を楽しむほどの空間でもなく、老舗の風格があるわけでもなく、ビジネスホテルでもなく……。なにもかもが中途半端な、あまり流行ってない小さなホテル。

だけれどこのホテルにはひとつだけ特徴がある。
全室、内装が違って、各部屋ごとに基調となるカラーが決められていて、その色ですべてが揃えられていた。そのため部屋は、部屋番号だけではなく色の名前で呼ばれることもあった。赤の部屋、青の部屋……と。

1話目は青の部屋。
【青】が題材だけあって、テーマは青春。
廃業して荒廃したホテル・ラヴィアンローズで、高校時代にあったことを思い出す主人公。
主人公たちはそれぞれに悩みを抱えていて、狭い世界から抜け出そうとして逃避行する。
この、自分の周囲がすべてみたいな、狭い世界で息苦しく生きていて、そこから逃げ出そうと逃避行する過程が、まさに高校生という若さゆえっぽくて良かった。

2話目は赤の部屋。
毎週末、赤の部屋に泊まりにくる客に、フロント係は徐々に気になって……ていう。
ホテルの幽霊話と、毎週末赤の部屋に泊まりにくる客の過去がリンクしちゃうんだけど、
展開的にちょっと都合よくまとめちゃってる気が……(´・∀・`)

3話目は書き下ろし。
ホテル・ラヴィアンローズが生まれるまでの話。
これが一番良かったな。恋人は結婚して幸せになった方がいいから僕は身を引く、とかありきたりだけど、全体的に切なくっていい話だったー。
ルンルンしながら恋人の好きな調合のコーヒーいれてるのに「恋人と別れようと思っている」という出だしは、なかなか強烈でひきつけるもんがあったw


オムニバスだけに、もっとバリエーションがあると良かったなぁ。もうちょっと読みたい。
あと最初の話でホテル・ラヴィアンローズは現在潰れてるってのはどうなんだろう。。。
細々とでも営業を続けている形だったら、3話で終わっていたとしても、
その後もあのホテルでは色んな話が生まれてるんだろうなぁ…って思えるんだけど。
最後まで(´・ω・`)ショボーンとした気持ちを引きずってしまった……。


王子様には秘密がある [BL小説 高遠琉加]


王子様には秘密がある (ビーボーイノベルズ)

王子様には秘密がある (ビーボーイノベルズ)

  • 作者: 高遠 琉加
  • 出版社/メーカー: リブレ出版
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 単行本


高遠琉加 著。

攻(沢和廣):大学生
受(御園生美貴):王子様

星嶺の王子様と呼ばれる御園生美貴は何故か和廣だけには違う顔を見せた。猫かぶり王子に和廣は……。


猫かぶり王子が自分にだけ素顔を見せて……てな、よくある話だった。
表題作よりもうひとつの『王子様はいつも不機嫌』の方が面白かったな。
本編にも出てくる、美貴に辛辣に当たる兄ちゃんと幼馴染の話なんだが……

兄ちゃん(受)が卑屈すぎるw

幼馴染で自分のあとばっか付いてきたヒヨコ(攻)が、自分よりカッコイイ・自分よりモテる・自分より頭良いetc. で立つ瀬がないというか、女も取られてばかり。。。
卑屈になる過程が幼少の頃から延々と語られる兄ちゃんは、そんな攻めにいきなりキスされてしまう。

?!Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)!? → (((( ||| ゜Д゜)))gkbrgkbr

兄ちゃん、かわいいぞw
ちっとも素直じゃない兄ちゃんがかなり良かった。

唇にキス 舌の上に愛  愛と混乱のレストラン(3) [BL小説 高遠琉加]


唇にキス 舌の上に愛―愛と混乱のレストラン〈3〉 (二見シャレード文庫 た 2-13)

唇にキス 舌の上に愛―愛と混乱のレストラン〈3〉 (二見シャレード文庫 た 2-13)

  • 作者: 高遠 琉加
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2009/04/23
  • メディア: 文庫


高遠琉加 著。

受(鷺沼理人):フランス料理店支配人
攻(久我修司):フランス料理シェフ

ル・ジャルダン・デ・レーヴの支配人から本社へ異動になった理人は、叶のもとで働いていた。ゴルドが手に入る目算が見えたにも関わらず、理人の心は晴れなかった。さらにゴルドを手中にすればル・ジャルダン・デ・レーヴは閉鎖すると聞き……。


愛と混乱のレストランシリーズ、最終巻。
前回、修司の目の前で叶に攫われた理人は職場にまで顔を出さなくなってしまう。
焦れる修司。
理人は理人で強制的でさえあったまかない料理も食べなくなり、一層食事に気を使わなくなるばかり。

さらに理人はずっと自分のいる場を与えてくれていた叶に甘えられなくなり、
さらにずっと手に入れたかったゴルドを目の前にして疑問を呈するようになる。


自分は何が欲しかったんだろう?


レストランの支配人として一番なくてなならない食への興味が全くなかった理人が、
修司の料理を食べて涙するとこは泣けた……。
理人に自分の作る料理でそう思わせたかった修司。良かったなー(´Д⊂ヽ

修司のこの言葉、良かった。最後の締めみたいなもんなんで反転。


「なあ。人間は愛とメシでできてるんだぜ?」
(中略)
「俺なら一石二鳥で、お徳だろ?」


あたたかくなれる良い話だった。
満足(・∀・)ノ

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