黒蝶の檻-禁断兄弟- [BL小説 藤森ちひろ]
藤森ちひろ 著。
受(深山圭):司書
攻(深山亮):画家
養父の訃報に圭は久しぶりに実家を訪れた。あることが原因で祖父母の元へ逃げるように出奔した圭が気にかけていたのは置いてきてしまった弟・亮のことであった。昔と変わらず接してくる亮だったが、しかし亮は圭がひた隠しにしていた養父との関係を知っていた。さらに……。
弟×兄。
少年期、義父に無体を強いられ逃げるように家を飛び出した兄に、
再会した弟が狂おしいまでの執着を見せてきて…
っつー禁忌と背徳に満ちたとても素敵な設定!
弟もヤンデレ攻めっぽい(’w’)wktk
なんだけど。
あとがきで本人も言ってるんだけど、薄味で終わってしまった・・・
もっと濃ゆくてもよかったよ!!!!残念ー!
コミコミで購入した小冊子には、
弟視点で兄が父にいたされちゃってる場面が書かれてて、
その父も妻の変わりにしてたっていうよりは……(((( ;゜Д゜)))
てなのが書かれていたので、こちらはそこそこ満足。
でもこれ本編で読みたかったー。
病みまくってるドロドロ親子読みたかったー( ^ω^ )
愛執の褥~籠の中の花嫁~ [BL小説 藤森ちひろ]
藤森ちひろ 著。
受(白河実紗緒):白河伯爵家嫡男
攻(景山征爾):伯爵
身体に持つ瑕疵ゆえに離れへと隔離されるように育った実紗緒は突然景山伯爵へと引き取られることになった。わけのわからぬまま景山家へと向かった実紗緒は、当主である征爾に白河家の借金の形に引き取られたのだと告げられる。また兄を死に追いやった白川伯爵への復讐だと、実紗緒は征爾に無体を強いられ身体の秘密を知られてしまい……。
※ふ た な りモノなので苦手な方は注意です。※
あらすじ見て「フタナリっぽい(゚∀゚)」と買った自分乙。
かーなーりー美味しかった!どっちもアリだよ美味しいね( ^ω^ )
「おまえは、俺に買われたのだ」
で無体を強いながらも実は……ていうテンプレだけど甘くて良かったあ!
受けはどちらかというと女性寄り。ダメな人はダメかもしれぬ。BLじゃねーって思うかもしれぬ。
けど【男でもない女でもない】とコンプレックスを抱いてる実紗緒は、
まさに男でもなく女でもない中性的な存在に書かれていて、この匙加減が凄く上手かった。
女っぽいけど女ではない。
男らしくないけど男っぽさもある。
本当に中性てかんじ。
実紗緒(・∀・)イイ!!
征爾の愛撫にとろとろに蕩かされて花開いていく様は美しかったわあ(*´д`*)
かなり美味しくいただきました!
満足(・∀・)ノ
密約は淫らに甘く [BL小説 藤森ちひろ]
藤森ちひろ 著。
受(桐原忍):桐原物産御曹司で経営改革担当役員
攻(高嶺秀幸):外資ファンド代表
業績が下降している桐原物産を立て直そうとする忍の前に現れた外資ファンド代表は、大学時代の先輩である高嶺だった。高嶺を慕っていた忍だったが、ある出来事で気まずい別れ方をしていた。冷徹な態度で桐原物産を助ける提案を出してくる高嶺だったが、投資の条件として忍の身体を要求してきて……。
ちょっとしたことで長年誤解しあったままで、
誤解し合ったまま気持ちがすれ違ったまま抱き合って……
テンプレーテンプレーヽ(゜∀゜)ノ
だが、それがイイw
もうなにもかもがテンプレなんだが、そこここに漂う甘~い雰囲気がいいのよー。
藤森さんの、そういうとこがたまらなく好きだw
甘い罪の果実 [BL小説 藤森ちひろ]
藤森ちひろ 著。
受(栗原智章):大手総合代理店勤務
攻(桐堂和臣):弁護士
特別背任の容疑で父親が逮捕され茫然自失の智章は、かつての同級生で弁護士の桐堂に連絡を取った。しかし智章にとって桐堂はかつての恋人で、自分から別れを告げた相手でもあった。無実の父を救うためにと桐堂のもとへ向かった智章だが、弁護を引き受ける代わりに桐堂が出した条件は、桐堂の「憂さ晴らし」に付き合うことだった……。
ちょっとした思いすれ違い、というか(攻めの)言葉が足りなかっただけで別れを切り出してしまい、六年間ずっと後悔していたのに、再会したら再会したで「取引の条件だ」と抱かれて、うれしいのに虚しいお……(´Д⊂ヽ
そんな受けの話だ(・∀・)ノ
綿棒とか綿棒とか綿棒とか。エロの濃い話だったお。
父親どうした……くらいに智章が溺れてたw
桐堂が同級生よりは2~3歳年上の方が個人的にはしっくりきた。
やまねさんのイラストも同い年より年上に見えるー。
やまね絵、えろキレイ~・゚・(・∀・)・゚・。
夜より深く [BL小説 藤森ちひろ]
藤森ちひろ 著。
受(水本愁一):アンティークジュエリーショップを経営
攻(遠山紘貴):コンサルティング会社社長
亡き母の跡を継ぎアンティークジュエリーの経営に就いた愁一の前に、ある指輪を探して欲しいと遠山が現れる。遠山は母の葬式の日に見かけた男だった。あまりの印象の強さに忘れられなかった愁一だが、突然キスを仕掛けてきた遠山に驚く。淫蕩だった母の血を否定するように生きてきた愁一の内に潜む欲望を暴こうとする遠山に、愁一は……。
・゜・・゜・・゜・(・∀・)・゜・・゜・・゜・
甘甘だった!なにこれ、好きー!
子供の頃にお母さんと父親でない男との情事を見てしまった愁一は、自分の中の母の血を懸命に否定して生きてきたワケです。そりゃもう清く正しく美しくw
意趣返しのために愁一に近づいた遠山だけど、仕掛けていくうちにとろとろに蕩けていく愁一にのめりこんじゃう(・∀・)ニヤニヤ
でも結構我慢するよなー。偶然とはいえ愁一にやきもちを妬かせて、結局愁一の口から
「抱いてください……最後まで」
と言わせたのは見事だったよ(・∀・)ノ
まあいろいろあって、別な男にふらふらついていく愁一に対して遠山が、
愁一から守る棘を奪ったのは自分だ。ならば、彼を守るのも自分でなければならない。
と追いかけていくとこは、じたばた(≧∀≦)ムホーッ!! としたよw
いやあ、良かった。とても甘くて満足。
犬より愛して [BL小説 藤森ちひろ]
藤森ちひろ 著。
受(清家泰文):外資系食品会社勤務のリーマン
攻(伊勢谷修司):往診専門の獣医
高校の同窓会で再会したのは、卒業間近、泰文にキスをしてきた伊勢谷だった。あまりのことにそれ以来連絡さえ取っていなかった相手だったが、朝目覚めるとその伊勢谷と全裸でベッドに寝ていて泰文は動転する。もう二度と会うものか!と思っていたが、ある日飼っている老年の犬の具合が悪くなり、修吾はとっさに伊勢谷に連絡を取り……。
素直になれない受け。絶対あきらめない攻め(でもあまりのつれなさに時々(´・ω・`)ショボーン)
飼い犬のことにあまりにひどい言葉を投げつける修吾。
あれは辛いわー。攻め、つらいわー(´・ω・`)ショボーン
題名通りの展開でしたw
どーでもいいけど、背表紙のピンクがかわいい。
ユギさんの表紙も含めて装丁がお気に入り。
欲しがりな唇 [BL小説 藤森ちひろ]
藤森ちひろ 著。
受(井上実晴):大学生
攻(黒川瑛彰):官能小説家
引越しの挨拶に行った実晴は、隣の住人である黒川に「そんなに笑ってると、疲れないか」と言われてしまう。後ろ暗い過去を見透かされているようで戸惑う実晴だったが、そんな黒川が気になって仕方が無い。実晴を避けるようにやり過ごす黒川だったが、ある日彼を訪ねた実晴はいきなり押さえ込まれて……。
実晴はちと可哀相な過去を持っています。
その影に怯えていて、それを隠すように笑っていたんですね。
それを攻めに見透かされてしまったようで焦るんですね。
他人に触れられるのは過去のこともあってあまり好きではないのに、攻めに触れられるのは平気なのです。
っていうか蕩けちゃうんです。
さらに攻めとイイカンジになったとたん、嫌な過去が襲ってくるんですね。
……ごめん。こーいうの、大好物w
キラキラ(=プラチナ)文庫らしくエロたっぷりめ。
受けがちと女の子っぽいのが気になるが、相対的には面白かった。
雪花恋情 [BL小説 藤森ちひろ]
藤森ちひろ 著。
受(野々宮初音):次期香道宗家
攻(須永匡臣):投資顧問会社経営
香道の宗家を継ぐことになる初音はある日、後援者である水野に薬を盛られ襲われそうになる。逃げ出した初音を救ってくれた須永は、薬で高ぶる初音を慰めてもくれた。須永にひかれる初音だが、野々宮の家には成人するにあたり秘儀が待ち構えていることを知る。それは逼迫した流派を支えるために寄付金の多い後援者に身体を売ることだったのだ……。
クスリ盛られちゃって逃げたとこを見知らぬ人(攻め)に助けてもらう、お約束パターン。
……すみません。。。好きなんです。こういうの。つい手に取っちゃうんだな(゜∀゜)アヒャ
健気受け・大人攻め。なかなか心通わない展開はテンプレなれど、攻めは強引に見えて結構つかかなり優しかった。眼鏡だけど鬼畜じゃないっすw初音の行動を「そこまで(笑)」というくらい先読んでくれる攻めでした。
初音を狙ってる水野は、秘儀を復活させよーぜ!と初音父を金でモノにした爺で、初音父に逃げられた執着から初音も狙うんだけど、ねちっこくて良かったね。もっともっとネチッこくても良かったけど。受けと攻めの二人が水野に翻弄されるくらいでも、話として面白みが増したかも。