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デレない猫の愛しかた [BL小説 その他]


デレない猫の愛しかた (角川ルビー文庫)

デレない猫の愛しかた (角川ルビー文庫)

  • 作者: 水瀬 結月
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/08/29
  • メディア: 文庫


水瀬結月 著。

受(山桜武虎):会社員
攻(宮尾直衛):会社員

ストレスが元でもふ化する病に罹っている武虎はなんとかそれを隠していたのに、同僚でライバルである宮尾にばれてしまう。猫好きの宮尾は触らせてくれと武虎に迫ってきて……。


店頭で見てなんとなく購入。
エロかわ(・∀・)イイ!!

なんかほんとアホなやりとりを繰り広げる二人……笑
宮尾って名字をそう捉えるなんて考えもしなかったw

最後の問題解決法はなるほど~と思った。
こういう場合、お金で解決しちゃうことが多い。
実際、この攻めもお金持ってる設定だったからそれもできる。

けれど取ったのは別の方法。
このやり方は時間がかかるし、上手くいくとも限らない。
でも二人が支え合ってこれからもやっていくんだな~てことが感じられていいなと思った。

気軽に読めて楽しかった。
街子さんの挿絵少ないのが残念。
表紙の二人が雰囲気含めてぴったりなだけに、もっと見たかった。

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色彩の檻 [BL小説 その他]


色彩の檻 (ラヴァーズ文庫)

色彩の檻 (ラヴァーズ文庫)

  • 作者: 西野 花
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2014/11/25
  • メディア: 文庫


西野花 著。

受(千代田夏貴):画家
攻(霧島聖司):画廊社長
攻(千代田敦之):日本画家

駆け出しの画家である夏貴は日本画家の大家である父親と暮らしていた。母親を亡くした時から父親の執着が始まり、以来世間から隔絶したように生きてきた夏貴の前に、父親から離れるよう促してくれる霧島が現れ……。


実父の歪んだ愛情で籠の鳥になっていた受けを引き出してくれる男現る……
という内容はありがちだけどBLならではの面白さが出せる題材なのに
どうしてここまであっさり風味に仕上げられるのか。

息子を実際抱いてて執拗に抱いてて、
かっさらう男が来たら見せつけて3Pに持っていって……
そんなお父さんだったのに男と出て行った息子追うわけでもなく嫌がらせするわけでもなく、
どうするのかと思っていたらあっさり病気で死んじゃった。

( ゚д゚)ポカーン

3P終わったら用無しですか。。。

西野さんはエロを書きたいんだなーってのは毎回伝わってくる。
でもシチュエーションというか話全体に面白さがなけりゃエロだって面白くない。
SSじゃない、一冊の小説読んでいるんだから。
別に資料ひっくり返して調べろというレベルの話ではなく、
人物に深みを出すだけでもいいのに、そうしたらエロもエロくなるんじゃないかしら。

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蜜夜の忠誠 [BL小説 その他]


蜜夜の忠誠 (リンクスロマンス)

蜜夜の忠誠 (リンクスロマンス)

  • 作者: 高原 いちか
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/06/30
  • メディア: 新書


高原いちか 著。

受(フローラン・ロザーヌ・ドゥ・カテル):サン=イスマエル公国君主
攻(ガスパール・オクタヴィアン):バルビエール伯爵

異母兄であるガスパールを差し置いて王位を継いだフローランはそのことに引け目を感じつつも、ガスパールの近隣諸国にも響き渡る騎士ぶりに全幅の信頼を置いていた。小国ながらも肥沃な土地に恵まれたサン=イスマエルは強国の圧力に怯えながらも耐えてきた。しかし圧力の増すその中で、ガスパールがフローランへ寄せる忠義がそれだけでないことに気づいてしまい……。


ファンタジーに括られてしまうだろうけど、歴史モノとしても悪くない程、
中世ヨーロッパの群雄割拠をモデルにしてしっかり背景が描かれている。

強国である隣国に圧力をかけられ続けている小国の、王となったか弱き弟と力強い兄。
兄ではなく弟が王を継いだ訳、従兄であり強国の臣下である男、
臣下でありながらも強国寄りでいつ裏切るかわからぬ者たち……

状況も人物も複雑に絡み合って、その切羽詰った中で兄弟の禁忌を犯していく二人。
ばれたら火刑という恐怖と罪の意識、それさえも凌駕する想い。
官能さも十分あって面白かった。

最後は特に駆け足とは感じず、あれはまとめなのであれで良いかと。
ただ、女公爵とウスターシュはイイ話にする必要もなかったし、
変にイイ話になってしまったのは返って残念だった。

あとフローランにもう少し強くなって欲しかったなあ。
だいぶ強くはなっていたけど……個人的にはもっと!

イラストが物語の雰囲気にぴったりだった。

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雨の下の君に捧ぐ [BL小説 その他]


雨の下の君に捧ぐ (ラヴァーズ文庫)

雨の下の君に捧ぐ (ラヴァーズ文庫)

  • 作者: 千地 イチ
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2013/03/25
  • メディア: 文庫


千地イチ 著。

二戸島由有:美容師
橋本すばる:美容師

今が楽しければそれでいいと毎日を過ごしていた二戸島は、同居人の結婚により住むところを追われ、さらに店の異動も命じられてしまう。今までとコンセプトの違う店に戸惑い店員とも上手くいかない。さらに美容師界の王子様と呼ばれる店長の橋本は高校時代の先輩で、ある過去もあり、関係を上手く築いていけなかったのだが……。


美容師業界を背景に、ちゃらんぽらんに生きていた二戸島と、
王子様と呼ばれながら素顔は全く違う橋本。

高校時代のある出来事を、
両者がそれぞれどう思い、それを現時点でどう消化していくのか、
二人の心の動きが上手い。

仕事の描写で二人がそれぞれにどういう人物で、どう考えていて、行動するのかが語られるので、
途中まではBLというより仕事上で対立葛藤する二人みたいな構図。

本当にBLになるのか、つかどっちがどっちよ……という雰囲気さえ流れる中、
そこからBLになるのが自然で良かった。

二戸島が謝るとこは何も考えてない二戸島らしくもあり、
さらっと酷い場面だったなぁ。。。

でもそこがあるからこそ、橋本の実の顔、内面が際立った。
なんでもなくもあり、わだかまりさえある二人がすっと恋に移行する流れは
本当に自然だった。面白かったな~。


満足(・∀・)ノ

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ニライカナイ~永遠の道連れ~ [BL小説 その他]


ニライカナイ〜永遠の道連れ〜 (花丸文庫BLACK)

ニライカナイ〜永遠の道連れ〜 (花丸文庫BLACK)

  • 作者: 高岡 ミズミ
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2014/01/21
  • メディア: 文庫


高岡ミズミ 著。

受(池端伊織):骨董店店主
攻(たま/春雷):水虎

骨董店を営む伊織は物に憑いた邪念を払う能力を持っている。その伊織を手助けするたまは伊織が偶然拾った壷に封じ込められていた水虎だ。ある日、伊織は店に来た客の妖を祓ったが、逆上した客に刺殺されてしまう。代わりに地獄へと下ったたまを取り戻すために伊織は地獄へと向かうが……。


帯に
『引き離されてもそのたびに求め合う、云々』
との推薦文がある。
あることで引き離されてしまい、受けが攻めを奪還するために何度も何度も、
記憶を失っても思い出しては奪還に向かうそんな話。

う~~~ん。
確かに内容はそうなんだけれど、
苦しい目にあっても記憶を失っても思い出しては同じことを繰り返すという、
それだけ相手に惚れているという、この【惚れている】描写がかなーーーり薄い。

運命の相手だ、俺の男だ、と文章で繰り返してもその描写がなくてはね……。
後半の展開へ移っても、なぜそこまでするのかという根本的な説得力が足りなくて
全然入り込めなかった。。。

さらにそういう事態に陥った原因が、店に来た客に憑いた妖を祓ったことで起きる事件なのだけど
これが誰に頼まれたわけでもなく、猫又が憑いてるから祓ってやろうっていう、
親切心のようで大きなお世話じゃない?っていう……
それで刺されて死んで、代わりに攻めが地獄落ちって('A`)
すげ迷惑。。。

そもそも 
地獄(苦しい目に遭う)→現世に戻る→記憶リセット→なんか思い出す→もっかい行く
て記憶リセットされて苦しい思いも忘れてるってことで……

粗筋も帯文句も 切ない イメージを前面に押し出しているしそういうのを期待していたし
そうなってもいい枠組みではあるのだけれど……
色んなものに邪魔されて二人の絆も愛も切なさなんて微塵も感じられない。

ページが足りないとかではない。
全体的に詰めが甘い。そんだけ。

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蝕みの月 [BL小説 その他]


蝕みの月 (リンクスロマンス)

蝕みの月 (リンクスロマンス)

  • 作者: 高原 いちか
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2013/12/28
  • メディア: 新書


高原いちか 著。

受(汐月三輪):眼病のため自宅療養中
攻(汐月京):汐月画廊社長、実兄
攻(汐月梓馬):盗難美術品捜索専門の探偵、義弟

失明寸前の病に別荘で暮らす三輪だったがそれは実兄である京によって閉じ込められているのと同じことだった。四年前、義弟である梓馬が三輪を抱いてから、実兄である京の態度が変わり同じ様に三輪を求めてきた。以来、京に調教されるように抱かれ続けていた三輪の前に出奔していた梓馬が突然帰ってきて……。


義弟のまっすぐな愛と実兄の歪んだ愛。
二人の愛に翻弄され少しずつ狂わされていく三輪。

実兄・京の歪んだ調教ぶりが(・∀・)イイ!!
眼鏡で鬼畜~。お道具も使うけどあまり激しくもなくほどよい鬼畜ぶり。
義弟・梓馬はまっすぐにぶつかってくるワンコ……というほどワンコでもなく、
まっすぐだけどそれだけじゃないところがまたイイ。

三輪はこの二人に翻弄されながら、翻弄されながら……
(・∀・)


ほどよいヤンデレぶりだった。
じわじわっと広がっていくというか……
蝕まれていく感~。
ただでは終わらない!( ^ω^ )

面白かった。
小山田さんのイラストも良かった~。
満足。

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甘くなくても [BL小説 その他]


甘くなくても (プリズム文庫)

甘くなくても (プリズム文庫)

  • 作者: 火崎 勇
  • 出版社/メーカー: オークラ出版
  • 発売日: 2006/07/01
  • メディア: 文庫


火崎勇 著。

受(外川):スポーツメーカー営業
攻(城):スポーツ用品会社社長

在庫管理から営業に異動した外川は初の取引先めぐりで城と出会うが、彼は以前電話口でよく口論となっていた相手だった、取引先をして担当になり、それを理由に戸川は城に抱かれてしまう。身体の関係から始まった二人だったが……。


取引の条件は身体だ――
で始まり、無理矢理に勘違いが加わって…の話はテンプレだけど悪くはない。
勘違いが上手く効いていて誤解を解くとこもなかなか良かった。

けど……キャラに全く魅力がない。
受けの、「俺、仕事できますから」の態度が可愛げなさすぎ。
仕事できるって自信とか実際の行動が文章になってるならともかく、
他人を見下してるばかりでまったく説得力のない「仕事できる」にうんざり。。。

攻めもよくわからない。
受けが受けだからというのもあるけど、どうして受けに惚れたのかが全くわからない。
せっかくの火傷跡エピもあまり活かされてない気がした。


キャラの魅力がイラストでかろうじて成り立ってるなんて。
文章で伝わってこなくちゃ意味が無い。


続きあるとか……

言葉がなくても (プリズム文庫)

言葉がなくても (プリズム文庫)

  • 作者: 火崎 勇
  • 出版社/メーカー: オークラ出版
  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: 文庫



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獣の理 [BL小説 その他]


獣の理 (ショコラ文庫)

獣の理 (ショコラ文庫)

  • 作者: 成瀬 かの
  • 出版社/メーカー: 心交社
  • 発売日: 2013/11/12
  • メディア: 文庫


成瀬かの 著。

受(粟野聖明):サラリーマン
攻(グレン):異世界の騎士

自宅の庭で月見酒と洒落込んでいた聖明の前に見知らぬ男が現れる。明らかに違う風体には耳と尻尾まで付いていた。グレンと名乗る異世界から来た男は狼の姿にもなることを知り、聖明は好きな時に撫でることを条件にグレンを家におくことにする。奇妙な共同生活に聖明の心は次第に癒されていくが、しかし片が付いていない問題が次々と聖明を襲い……。


なんと良いもふもふ(・∀・)
いやもふもふぷりも良いのですが……

聖明が重い現実から目を背けて普通に生活している姿が……!
(;ω;)

受け入れたくない信じたくないというのと同時に
起こった現実もわかっている受け入れている。
聖明が普通にしていればいるほど隠している辛さが伝わってきて
それ故にグレンの存在がもふもふが大きい。とてつもなく大きい。

温かい話だったなぁ。
シロの言葉とかさ……泣いちゃったよ。

何気に初読み作家さんで絵師に惹かれ買いなところあったけど
良いお話読んだー!満足(・∀・)ノ

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玩具の恋 [BL小説 その他]


玩具の恋 (白泉社花丸文庫BLACK)

玩具の恋 (白泉社花丸文庫BLACK)

  • 作者: 四ノ宮 慶
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 文庫


四ノ宮慶 著。

受(田所圭吾):高校生
攻(草加誠司):サラリーマン

初めて友人に連れて行ってもらったゲイバーで圭吾は草加に一目惚れしてしまう。大人の男しか相手にしない草加だから諦めろと周りに止められても、圭吾の気持ちは草加に走るばかりだった。年をごまかし草加のセフレとなった圭吾だったが……。


先にこの作品のスピンオフである『形代の恋』を読了。
形代がなかなかにハードな設定だったのに反して、こちらは甘いお話だった。

一目惚れしてしまった年上にアタックしていく受けの姿がなかなか健気。
玩具だと言われることにも年を誤魔化すという嘘をついていることにも罪悪感抱いてて……
でも草加に対する想いを捨て切れない。

その一途さに、自分の過去も含めて変わらざるをえない攻め。
(・∀・)イイ!!
年の差カプ良かった~。

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碧のかたみ [BL小説 その他]


碧のかたみ (Holly NOVELS)

碧のかたみ (Holly NOVELS)

  • 作者: 尾上 与一
  • 出版社/メーカー: 蒼竜社
  • 発売日: 2013/08/08
  • メディア: 新書


尾上与一 著。

攻(厚谷六郎):二飛曹
受(琴平恒):二飛曹

昭和十八年、ラバウル航空隊に着任した六郎は早速喧嘩に巻き込まれる。苛めにいちいち反論し喧嘩の耐えない恒は五連星と呼ばれる優秀な戦闘機乗りで、六郎は彼とペアを組み夜間戦闘機月光に乗り込むことになる。始めこそ六郎と一緒に乗り込むことに悪態をついていた恒だったが次第に二人はペアとして周りにも認められるようになり……。


第二次世界大戦、南方戦線が舞台。
敵方との戦闘シーンももちろんあるものの、基地内でのいざこざや南方だからこその
戦闘以外での病気による死との隣り合わせなどそちらの方がページ割かれていた。
リアルとはいかないまでもなんちゃって感はなくて読み応えあった。

二人の関係も零戦の単座ではなく月光の複座を絡めて進んでいくの良かった。
ペアとしてかけがえのない相手となっていく関係イイ。

戦争、特に第二次世界大戦そして南方戦線という舞台ながら、
思ったよりは生々しさもなく良い感じにオブラートに包んであった。
お涙頂戴ではなくじんわりと胸にくる切ない感じも良かった。

良かっただけに……BL部分が若干浮いてる感じがした。
個人的にはなくてもいいかな~と。いやあってもいいんだけど、
身体の関係は最後で、つかず離れずのニアホモ程度の方が作風にも合ってた気がする。
正直そっちの方が萌えた……。
エロとして読みたい!という作風でもないし、エロもエロエロというわけでもないし。
いい意味でエロなしでも良かったなと思う作品だった。


脇の使い方も上手かったなー!
初回封入特典の漫画めっちゃ可愛いので買うなら早めオススメ。
斉藤~~(;;)



ところでこの作品、『天球儀の海』のスピンオフでした。
ちょっと考えれば関連作かな、てわかりますよね。なんも考えずに買って読みましたハイ。
本編は前作読んでなくても全然いけるけど、最後の短編が

※『天球儀の海』の結末など核心に触れています

という注釈書きが入って……( ˇωˇ )
ていうか本編の最後でも前作の最後が想像できたっていうか……( ˇωˇ )
やはり順番通りに読むべきだったー!

天球儀の海 (Holly NOVELS)

天球儀の海 (Holly NOVELS)

  • 作者: 尾上 与一
  • 出版社/メーカー: 蒼竜社
  • 発売日: 2012/10/25
  • メディア: 新書



タグ: 尾上与一
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