神花異聞 [BL小説 夜光花]
夜光花 著。
受(三門泰正):兄
攻(三門衛):弟
衛の思いを受け入れ弟と身体を繋ぐ関係になった泰正だったが、そのことを幼なじみに知られてしまう。上手く誤魔化せず深刻になる友人に不安になるが、そのうちに衛が何者かに怪我を負わされてしまう。村に戻ってきた衛と過ごす泰正は、祭りの最中にあることを知らされて……。
『鬼花異聞』の続き。
前作はどこかしら薄ら寒かった雰囲気が……
一掃されとる( ^ω^ )
あれ?!
妖怪たち、かわいくなってる……なんか全体的にほのぼのしてるーーーー!!!
なんかびっくりするほど家族愛な話で思わず泣いて読んでた・・・
攻め・・・( ^ω^ )
以下ネタバレ感想なので未読の方、ご注意ください。
家族愛にあふれた話だった。
泰正がとても家族を大事にしていること。その家族が本物じゃなかったこと。
ひどく傷ついて山に帰り境界を越えてしまった泰正と、その泰正を必死に探す家族。
切なくて切なくて。泰正の周りに集まる烈火やべーやん、長峰の存在に癒されて、
また家族となった三門家に泣いた……。面白かった……。
攻めどこいった……。。。
そう!これBLじゃなくてイイネ!BLじゃない方がイイw
攻め、結局空廻ったまま終わったな…。ちゃんと結ばれてるけど。
……ちゃんと結ばれてるのかコレ。
泰正はやっぱり家族以上の気持ちを衛には持ってないと思うー。
ていうか泰正にとっては 『家族』 であることが最高の愛情なのかもしれない。
泰正の愛されたい欲求は他人からといより家族から、なんだよなあ。
最初のつまずきがそれで、それに強く囚われているから、家族に愛されたいわけで……。
だから恋人=弟というのは泰正にとって最高に理想的な伴侶なのかな。
最後の、泰正がどうしてああなのか、ていうくだりはもうちょっと補足欲しかった。
山神と実母のあたりも。
そこが一番大事だから、ちょっと駆け足気味なのが残念だった。
前作読んだあとに花シリーズ再読したんだけど、
これから隣村であんなこと起こる(起こってる)のかと思うと雰囲気全然違くて思わず吹くw
赤い花食べ過ぎると鬼になるのか……確かにあの鬼はおそろしかっ……た……
なんだかんだ言いつつも面白かった(・∀・)ノ
長峰さんの話も楽しみー!
あかつきの塔の魔術師 [BL小説 夜光花]
夜光花 著。
受(ヒューイ・ラッセン):サントリム国第三王子
攻(レニー・グルテン):魔術師
隣国であるセントダイナ国に人質として暮らしてるヒューイには教育係兼従者としてサントリムで一番の魔術師であるレニーが側についていた。腹黒で口も性格も悪いレニーだがヒューイのことを一番に考え守ってくれるのもレニーだった。強大な力を持つセントダイナ国だったが王位継承に関して兄弟間で争いが起こる一触即発の状態だった。そんな中、第一王子であるトネルの横暴な仕打ちに巻き込まれたヒューイは……。
『蒼穹の剣士と漆黒の騎士』のスピンオフ。
本作は前作から約50年後くらいの話。
前作を読んでおくと作品世界の雰囲気がより掴めるとは思いますが、これ単体で読んでも問題はないです。
表紙からしてファンタジーな感じだけどファンタジーです(・∀・)ノ
帯にある
ヤンデレ魔術師 × ダメっこ王子
そのまんまな二人。
特にレニーのヤンデレっぷりがしょっぱなから飛ばしていて笑える。
しかもヒューイに対して発する言葉の数々が従者とは思えないほど辛辣w
「あなたはどう見ても甘えん坊の、のほほんとしたぼんぼん面なんですから」
とか平気で言う。
でもこれ本当のことで。
人質として小さい頃から隣国で塔に押し込められて生きている割に
ヒューイは心優しい甘ったれなぼんぼん。
それを常に守ってきたのがレニーであって……。
人質として捕らわれているセントダイナ国で兄弟による王位継承争いに巻き込まれ、
あれこれと振り回されていくうちにヒューイにも色々なことが見えてくる。
ヒューイが出した決断は王子としてはダメかもしれないけど人間としてとてもしっかりしてて優しかった。
ぼんぼんであることを否定しない嫌味にしない成長ぶりが良かった。
最後はここで終わるの?て感じかもしれないけど、
ヒューイの成長がしっかり描かれていただけに未来は明るいものを想像できて、
これはこれでいいな~と個人的には思った。
あとがきによると続きが書ける機会がありそうってことなので、それはそれで楽しみ。
二段組で読み応えあった。
満足。
サクラ咲ク [BL小説 夜光花]
夜光花 著。
受(早乙女怜士):無職
攻(櫻木拓海):なんでも屋
勤めていたデザイン会社が倒産しバーで飲んでいた怜士が出会ったのは、中学の頃思いを寄せていた花吹雪先輩こと櫻木だった。当時と少しも変わらずまぶしい光を放つ櫻木に、怜士は思いを捨て切れないことを知る。だが櫻木は博愛主義で恋に関しては無関心だった。ともに過ごすうちに、怜士の過去起こった事件が深い影をさしていき……。
『忘れないでいてくれ』スピンオフ。
前作の人物や設定が絡んでくるので、前作を読んでから本作読むことをおすすめします。
前作で少しの登場ながらとても強い印象を残していく花吹雪先輩。
怜士は中学時、櫻木の一つ下の後輩。
櫻木の信奉者で好きだとも告白していて――。
でも怜士は櫻木と同じ高校に進学できず、その高校の時に起こった事件により人生が全く変わってしまう。
偶然にも櫻木と再会いろいろあって同居することになるも、
怜士の思いは櫻木にはまったく通用しない。
というのは櫻木は一風、というかかなり変わった人だから。
櫻木への伝えられない思いと、自分の過去と向き合わなければならない辛さ。
展開は重い。
でも……
花吹雪先輩は本当に魔法使いだった。
泣いた。
彼は本当にすごい。
大輝(清涼)も塚本も秦野もかなりでばってて、そこはとても楽しかった。
表紙の装丁も含めて忘れられない一冊。
満足。
タグ:夜光花
鬼花異聞 [BL小説 夜光花]
夜光花 著。
受(三門泰正):兄
攻(三門衛):弟
幼い頃神隠しにあい一年後みつかった兄の泰正は、神童と呼ばれていた以前とは打って変わって天真爛漫な子供となっていた。兄を守ることを固く誓った衛は成人したのちも思考が子供のままの泰正を気遣い、同時に兄として以上の劣情を抱いていることをひた隠しにしていた。あの花のせいで理性を失くしてしまった過去を悔いている衛だったがしかし泰正は……。
花シリーズの主人公たちの住む隣村の話、という設定。
同じ土地の話ということで鬼喰い草が共通した重要ポイントになっているけど、前作に今回のキャラが出ているわけでもなく、本作に前作の主人公たちが出ているようなスピンとは違うのでこれから読んでも問題ないです。前作兄弟'sの肉親は出てきたけどw
夜光さんはアホな受けちゃんをよく書く作家さんではあるけど
今回の泰正は……かなり特殊な受けちゃんだ。
感想読むと戸惑ってる人多い。体はオトナ!頭脳はコドモ!だからな。。。
私は泰正のキャラ面白いなーと思った。
コドモだからさ……天真爛漫なんだよ。天真爛漫じゃすまされないことばかりしでかすよ。
あまりにもあまりすぎて……
夜光さんの執着攻めが空回りしたぞ( ^ω^ )
今までにあるようでないパターンだ面白い。
これがどう変化していくのか非常に楽しみ!
同時に。
これ……読んでて凄く怖かった……。
いろいろいろいろ……。
泰正が見える、他の人には見えないモノたちの、無邪気だからこその空恐ろしさとか。
泰正を山神の子としてみる人々の目とか。
そして泰正自身も。衛自身も。
鬼喰い草の存在も――。
こんなに読んでてゾワゾワと薄ら寒くなったBL本は初めてだ。
どうなっていくんだこれ……。こわいよ。楽しみだよ。。。
ってことでこれ、続きモノだったよーーーヽ( ^ω^ )ノ
ラブシッター [BL小説 夜光花]
夜光花 著。
受(霧島陽斗):ペットシッター
攻(椚優治):モデル
ペットシッターとして久しぶりに椚と再会した陽斗だが、小中学校と一緒だった椚にはずっと苛められていた。だからといって嫌な相手ではなく、陽斗にとって椚はよくわからない奴だった。その椚が異様に自分に執着してくることに戸惑い距離を置こうとした途端、激怒した椚に無理矢理抱かれてしまい陽斗は……。
やることなすこと自分勝手な攻め。あげくレイープ(゚∀゚)・・・
酷い。酷いんですよ。このやろう!
ん……?酷いのは……どっちだ(゚∀゚)アレ?
ペットシッターという陽斗の職業を軸に、犬の話があれこれ出てくる。
二人の間にもパピヨンがいる。ん?もう1匹……
攻めも……犬???(゚∀゚)???
夜光さんの執着攻めは性格も色んな意味で酷いんだけど、
それを上回って受けが特殊な性格をしていて、結局、
相殺してお似合いのカップルになってる場合が多い。
このカプもまさにそれwww
攻め酷くね?!で始まったのに、最後にはあれ?あれ?てなって……
最後の陽斗の
犬だと思えば愛着も湧くかもしれない。
(反転します。読後に見てくださいー!)
にはワロタ。。。
ちょっwえwおいwww 酷いwwwwwwwww
椚かわいそうに・・・(´・∀・`)
攻めザマァとはちょい違う、夜光さんならではの逆転劇(?)。
お似合いのカップルだ(・∀・)ノ
リブレの夜光さんは軽めだなあ。さくっと読めた。
面白かったー!
火曜日の狂夢 [BL小説 夜光花]
夜光花 著。
受(刈谷充):若手バイオリニスト
攻(南大智):バイオリニスト
同じ大学に通っていた二人に老朽化して取り壊される建物で行われる最後の演奏会での演奏依頼がくる。二人は一緒に練習するも息が合わない。そんなある日、見知らぬ男とぶつかった充はそれ以来死を繰り返す不思議な体験に苛まれ、ついに自殺しようと試みる。止めようとした大智とともに落ちた充が目覚めた先には……。
『水曜日の悪夢』と『金曜日の凶夢』のスピンオフ。
水曜日・金曜日と違って正統派タイムスリップもの、というかんじ。
受けに執着する攻めとその熱気に流される受け、といつものパターンながら
二人が対等でライバルで切磋琢磨しながらより高み目指して将来を歩んでいく、
そういう関係なのが凄く良かった。
昭和な時代(1950年代)にタイムスリップするんだけど、
ほんとに時代はあっという間に流れて世の中変わってしまったよねえ…
などとノスタルジックな気分にもなった本だったw
面白かったー。
水曜と金曜を読み返したくなったな。
このシリーズなにげに好きだ(´ω`)
薔薇の誕生 [BL小説 夜光花]
夜光花 著。
受(相馬啓):薔薇騎士
攻(レヴィン・ヴァーレイ):守護者。レベル2の不死者
攻(ラウル・リベラーニ):守護者
幽玄の間に入り過去を見せられた三人は傷つき、そして何も得られぬままに扉は閉ざされてしまう。アダムとの戦いは熾烈を極め、多くの死傷者を出し啓らは疲労と悲壮を募らせる。アダムを倒すには?アダムを何故滅ぼすのか?啓が出した答えにレヴィンとラウルは……。
薔薇シリーズ6作目。そして完結。
薔薇シリーズもとうとう完結。
読み終わってあとがきを目にしたら、ぶわわってきた。
毎回毎回ハラハラドキドキしながらページめくってて、
ページめくるのももどかしいくらい先が気になって気になって仕方なかった。
そんな本に出会えるのは最高に幸せだと思った。薔薇シリーズ読めて本当に幸せだ。
啓もラウルもレヴィンも、登場人物みんな大好きだ!
話もがっつり引き込まれてそこにエロもがっつりがっつり書き込んでくる夜光作品、
本当に大好きだーーーー!
薔薇シリーズ、本当に面白かった!満足幸せ!
以下ネタバレ(・∀・)ノ
愛を乞う [BL小説 夜光花]
夜光花 著。
受(氷野春也)
攻(綿貫一輝)
親の借金の形に綿貫家へと売られた春也は、同い年である一輝の便器になるよう命じられる。春也を物のように扱う一輝だったが周りの異常な大人たちから守ってくれたのも一輝だった。出会った13歳のときから共に過ごしてきた二人だったが、春也の契約が切れ……。
しょっぱなからドロドロ展開!
親に売られてさらに「息子の便器になりなさい」
(゚∀゚)便器て・・・
夜光さんでもここまでドロドロなのなかったなあ。
テンションあがりました ←
最後までドロドロした環境の中、紆余曲折ありながらも二人は純粋に愛し合っていて、
それを互いにずっと言えないまま年月が過ぎていくんだけど、
周りのドロドロに振り回されつつも大人たちに飲まれることなく最後は純愛に行き着いた二人に
最後はほっとして涙した。。。
ドロドロ具合が最高に良かった。
あれがあるからこそ二人の関係が光るってもんだよーヽ(゚∀゚)ノ
面白かったー!
満足(・∀・)ノ
薔薇の守護 [BL小説 夜光花]
夜光花 著。
受(相馬啓):薔薇騎士
攻(レヴィン・ヴァーレイ):守護者。レベル2の不死者
攻(ラウル・リベラーニ):守護者
薔薇騎士団総帥となった啓に三人目の守護者マリオが帰還する。啓への好意を隠さないマリオだったが、当の啓は気づいておらず、ラウルとレヴィンの不興を買ってしまう。その他にも何かラウルとレヴィンの行動がおかしく啓は不安になるが、しかしアダムの放つ闘いに備えなければならず……。
薔薇シリーズ5作目。
※以下ネタバレ含みますので未読の方は注意してください。※
先が気になって気になって、自分の読むスピードがもどかしくて仕方なかった……!
面白かったー!しかも何度も泣かされた!
マリオなあ・・・
死亡フラグ立ちまくりだったけど、死ぬときの
「撃たないで、生き返って守る」
には背筋凍った……これは……きつい。辛い。
その後啓がどうしなければならないかを考えると……泣いた・゜・(ノД`)・゜・
マリオも悪いやつじゃないだけに……悪いやつじゃないからそう言い残したんだろうけど……
さらにスティーブンもアデラも……えっ!と思わず口に出てしまった展開で……
・゜・(ノД`)・゜・
展開が重くそして……
面白くなってきたーーーーーーーーーー!!!!(゚∀゚)b
好きだーこういう展開w
もうさすが夜光さんだわ大好きwww
最後の攻防は息を呑んだ。
そこに見開き1ページの挿絵展開でうおっとなった。
おおー(゚ω゚)
演出効果的になかなか良かったんだけど、
えーと、、、以前な頃の奈良さんの絵で見たかったなあ(ボソッ
あと1冊で終わりかあ。
寂しいけど、早く読みたい\(^o^)/
キミと見る永遠-不浄の回廊シリーズ- [BL小説 夜光花]
小説 Chara (キャラ) 2012年 01月号 [雑誌] [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2011/11/22
- メディア: 雑誌
夜光花 著。
受(天野歩):霊能力者…未満
攻(西条希一):塾講師
同棲生活も早一年。それなりに甘い生活を送っている二人だったが、突然西条がらしくない台詞を吐き始め歩は仰天する。案の定トンネルで霊を拾ってきてしまった西条だったが、そこから事件が発生し……。
不浄の回廊最新作ヤッターーーーーー!
相変わらずな歩と西条に顔がゆるむ( ^ω^ )
面白かったー!
事件もエロもさすが夜光さんだぜ…!
後味悪く終わるのかなーとちょっと不安になったけど、最後はぱっと晴れやかに、
そして今後の二人の行く末も照らしていたりして……さすが夜光さん……!大好きだ……!
これ、後日談でも番外編でもいいから書き下ろし付きで単行本にして欲しい!
それまで雑誌は大切に取っておくことにする( ^ω^ )