描くのは愛 [BL小説 剛しいら]
剛しいら 著。
受(的場幸洋):画廊勤務
攻(阿久津脩平):贋作師
父の汚名を濯ぐために幸洋は脩平のもとを訪ねる。幸洋の要求は脩平にとって厳しいものであったが、家事と幸洋の身体を条件に依頼を引き受けた。存在しない作品を作るために旅をしながら、幸洋は次第に脩平へ心を許していく。そして作品が完成し、幸洋は真実を突き止めに行く……。
二人が互いに必要となるまでの過程がとても自然。
脩平が幸洋に惹かれていく理由と過去、幸洋が脩平に心許していく理由と過去が、
話が進む中で静かにでも強く結びついていって、その過程は綺麗とさえ思った。
幸洋が父の失踪を新たな絵を誕生させることで真相を解明していくミステリー的な部分も、
美術界の特殊事情をさらっと書いていながら核心ついているところも、上手く噛み合ってて面白い。
そして真相を追いながら二人が誕生させた絵がまさに題名通りで感動してしまった。
いきなり釜飯が出てくるごじらん節に笑いながらも、
すっごく読み応えのある話だった。面白かった!
満足(・∀・)ノ
文庫で出しなおされたので(リンク先参照)、未読の方ぜひオススメ~。
私も持ってるの新書なので書き下ろしSSと設定ラフ画目当てに買い直します(・∀・)ノ
2013-09-16 22:34
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