鮮烈に闇を裂け [BL小説 かわい有美子]
かわい有美子 著。
受(高梁晄):SAT第二制圧班
攻(飯田真也):SAT第二制圧班班長
飯田の強い希望で第一班から第二班へ移ることになった高梁は、親交を深めるために訪れたキャンプ地で飯田に抱かれ付き合って欲しいと告白される。犬伏を密かに思っていた高梁だったが叶わぬ思いとも知り、飯田の大事にしてくれるという言葉に承諾した。だがそのうち、飯田にとって自分は誰かの代わりなのではと疑惑が生じる。そんななか銀行立てこもり事件が発生し……。
あやふやなうちに始まったなりにも高梁が飯田に心許す理由や過程を
もう少しじっくり書いて欲しかったかな。
自分は飯田にとって女のかわりでしかないんだろうかって高梁は悩むけど、
そんな高梁も流されるままずるずるーてしか見えないんだよね……。
高梁の、家族がいないって寂寥感からの、居場所とか大事にして欲しいとか、
言いたいことはわかるんだけどこちらに伝わってくるまでは何か物足りなく感じた。
ところで飯田がムッツリらしいんだけど……ムッツリに感じなかった。。。無口で朴念仁としか。。。
あとがきで作者にムッツリムッツリ連呼されて、その後「ムッツリについてのショート入れてます」
て言われて正直……(´・∀・`)
そのSS自体は悪くないのに、あんまり強調されるのも萎えるな~て思いましたハイ。
SATが突入しなければならないのだから仕方ないとはいえ事件が重々しい。
かわいさんの警察モノ読んでると、たまに恋愛模様と事件の乖離感凄くて困惑する。
ここまで重い事件をBLに求めるかどうかは好みだろうが、個人的にはここまで重い要素はいらないなぁ。
ルチルはレーベル的にさくっと読めるという意識が自分の中にあるので余計にそう感じる。
結局読みたいのは二人の恋模様なのだし。
2013-01-20 22:44
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