愛のマタドール [BL小説 華藤えれな]
華藤えれな 著。
受(牧原颯也):神学生
攻(ユベール・ロマン):闘牛士
心に傷を追い日本からスペインへと渡り神学生として生活する颯也は、時折どうしようもなくこの世から消えてしまいたくなり、そんなある日の夜にユベールと出会う。お互い素性を隠し一夜をともにするが、その関係は以後も続いた。ユベールが闘牛士だと知った颯也の脳裏に血の悪夢が蘇る。頂点を極めるために闘牛場での死を受け入れているユベールに颯也は……。
贖罪のため生きる男と死ぬために生きる男。
身体は重ねてもお互いの気持ちは交じり合わない……
生きることは贖罪と考えている颯也が行き方を変えた瞬間は感動した。
弱さは優しさ――もすとんと落ちてきた。
フリオ神父の颯也への思いが厳しくも温かくて懐深くて涙した……。
一方のユベールも難しい性格で(笑)、最後の最後に豹変してハラハラしたけど、
これがあっての最後かと納得。
実は人一倍愛に飢えてて寂しん坊だよなオヌシ( ^ω^ )
二人が出会って関係を続けていく中でお互いに生きることの意味を変えていく。
最後の1行まで夢中に読めた1冊だった。
ディアプラ文庫で華藤さん?!てレーベルと作風の違いにビックリしたけど、
レーベル関係なく安定の華藤さんでしたヨカッタ(・∀・)ノ
『神に弄ばれた恋 ~Andalucia~』と世界繋がってますがスピンと呼ぶほどではないかな……。
この作品に『神に~』の主人公二人が出てきますが前作読んでなくても問題ない程度。
『神に~』にユベールは出てきません。 ※一応確認しましたがチェックミスしてたらスミマセン(; ^ω^)
面白かった。
満足。
2012-12-02 21:51
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0