天使にくちづけを [BL小説 高尾理一]
高尾理一 著。
受(伊波貴也):大学生
攻(ヴィンセント):殺し屋
唯一の肉親である祖父が死に渡米した貴也は、突然現れたヴィンセントから自分がマフィアに狙われていることを告げられる。祖父も殺されたと言われ理不尽な理由からの追っ手だったが貴也はヴィンセントとともに逃げるほか手段がなかった。自分を守ってくれるヴィンセントを信じつつも先の見えぬ逃亡生活に警察を頼る道を捨てられなかった貴也は……。
突然理由もわからずマフィアに狙われ、捕らえられたら命はない状況に陥る貴也を
面識もなく殺し屋であるヴィンセントがとにかく問答無用に守ってくれる。
……まあ面識あるんだけど(笑)
とにかくヴィンセントが徹底的に守ってくれるし、「俺の天使」と丁重に扱ってくれるし、
その甘さがとっても(・∀・)イイ!!
んだけど起こっている事件が事件の割にはサクッとしてて物足りない。
事件がある程度解決するまではとにかく身を隠すしかない――
ところを例の如く受けちゃん脱走してしまって窮地に陥るわけだけどそれもサクッと解決しちゃうし、
マフィアに狙われること自体も結構サクッ解決した。。。
ご都合主義とは言わないし悪くはないんだけど、どこか物足りない。
もうちょっと描写が踏み込んでいれば、より甘さが引き立つんではないかなあと思ったり。
あと受けちゃんはぽわぽわ系ではあるんだけど微妙にしっかり系も入っていて、
それがどっちつかずに見えた。
思いっきりぽわぽわ系だったらこのラストは納得できた。
でも微妙にしっかりしてる受けだったから、最後二人は少し離れて、
依存するばかりでない受けちゃんに成長するのも良かったんではないかなーとちょっと思った。
2012-10-21 21:10
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