リバーズエンド [BL小説 木原音瀬]
木原音瀬 著。
攻(十亀俊司):元AV監督
受(城崎万):高校生
高校生の十亀は父親の背負った借金返済のため極貧生活を送っていた。母はとうに亡くなり、入院中の父と姉と弟との暮らしは不運でも不幸ではなかった。だが……。
キャッスルマンゴーリンク作。
十亀の過去と、キャッスルマンゴーで恋人になった万とのその後の話。
十亀の過去は 重い というのとは違う気がする。
木原さん特有の痛さとも違う。
ただただ寂しい。
路上生活もしていて屋根のある生活をしてても極貧であることは変わらず。
それでも、「不運だったけど不幸じゃなかった」この言葉どおりの十亀がすべてを失ってしまうくだりは、淡々と書かれているだけになんとも言えず泣いた。
その十亀が万と出会って。
どうして執着しないのかと恋人に責められて。
お互いに距離をつかめず険悪になってしまいながらも最後はなんとかうまくいって。
十亀は万と出会えて良かったなぁと心底思った。そういう一冊だった。
後日談の『God bless you』は十亀視点。
十亀の関わる映画関係の話が主で、はっきりいって万とのいちゃいちゃは全体の1割程度(笑)
でもこれ凄く面白くて良かったー!
映画撮影での人間関係が普通に面白かったし、そこに十亀の過去を織り交ぜ、
その過去があるからこそ万との関係がこじれてしまうのがきっちり織り込まれてて……
読後、キャッスルマンゴーも含めてこの話がすとんと落ちてきた。
どちらも原作は木原さんなんだけど、小説の方が個人的には好きだw
時系列に並べると、
リバーズエンド(小説)→キャッスルマンゴー1・2巻(漫画)→God bless you(小説)
読み方いろいろあるし、無理して時系列に読まなくてもいいと個人的には思う。
私は漫画→小説と読んでも十分納得&満足した(・∀・)ノ
2012-10-21 21:54
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