斜光線~人肌の秘めごと~ [BL小説 沙野風結子]
沙野風結子 著。
受(橘和叉):橘出版副社長
攻(塔野匡毅):カメラマン
写真展で出会った塔野は、写真集を出す条件として和叉に一ヶ月間住み込みでモデルをしろと強要してきた。窮状に立つ出版社を打開する鍵となることに渋々と頷いた和叉だったが、塔野がむやみやたらと自分の写真を撮ることに吐き気を催すほどの嫌悪を抱かずにはいられなかった。数々の仕打ちに過去が蘇る和叉は……。
しょっぱなから和叉の過去がキツイんだが、塔野と出会ってからも
その関係の中にも過去に雁字搦めになってる和叉が浮き彫りになって
なかなかキツイ展開。
そして過去に雁字搦めになっているのは和叉だけではなく塔野も同じで、
和叉も塔野も互いにもがき合い苦しみながら関係を築いて過去と決別していく――
その展開は辛い描写が続くだけに最後は本当にほっとして安堵した。
出会いの発端である写真が最後にも生かされて、
【写真】に振り回されながらも最後にはここに帰結する二人に感動さえ覚えた。
面白かったー。
そして沙野さんのエロは本当にエロスだなあ!
書き下ろしの風呂水の描写に震えた悶えた…!
カバー裏にもSSあって読み応えあり。
何がいいって攻めが喘ぐ描写が(・∀・)イイ!!
2012-04-14 13:31
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