烙印の夜に逢う [BL小説 その他]
柊平ハルモ 著。
受(藤枝誠一):代議士秘書
攻(ニコラエ=アウレリアン・エルディーディ):貴種
父親の秘書を務める誠一は、父親に頼まれた使い先で襲われそうになる。父親に人身御供として差し出されたことに傷ついた誠一の前に現れたのは、豪奢な金髪ですみれ色の瞳を持つニコラエだった。同性に惹かれることを否定しながらもニコラエに安らぎを感じてしまう誠一。どこか懐かしくもある心地よさは、誠一を過去へと引きずりこむ。そしてある男の記憶が蘇り、誠一は呟く。――吸血鬼、と。
・誠一とニコラエ(現在)
・サシュとニコラエ(過去)
・誠一とニコラエ(その後)
の3部構成になってる。
誠一はサシュの生まれ変わりなんだけど、ニコラエと接するうちに、誠一の中で「殺してやる…」の言葉とともにサシュの記憶が蘇ってくる。
ニコラエは吸血鬼であるのに、体を交えるばかりで牙を立てようとはしない。
つまり一族に迎え入れようとはしない。
――ただの餌だから。
誠一自身もそう思っているんだが、サシュの記憶が蘇るごとに、サシュ自身もそう思ってることに気づいて、その無念の思いが誠一さえも落胆させて、サシュと誠一の切ない思いが交わる。
「殺してやる」はサシュがニコライに向けて今際の際に発した言葉。
最初の話から何度も何度も出てくるのだが、何故最期の言葉が「殺してやる」なのかは、
2つ目のサシュの話読むと理由がわかって、もう、サシュ・゜・(ノД`)・゜・ てカンジだったわ。。。
生まれ変わりなんだけど、サシュと誠一は似てるようで似てないところが良かったな。
誠一はとにかく繊細……(*´д`*)イイ
サシュはとにかくプライド高……(・∀・)イイ!!
でも二人とも「自分はただの食餌」ってことにかなり傷ついてて……。
もー。せつない!
ニコラエも、誠一に対するのと、サシュに対するのとでは違っていて、これまた良かったなー。
最後のその後は、これまたしみじみ良かった……。
誠一でありながら、誠一でもサシュでもない、新たな二人。
やっとたどりついた場所……てカンジで・゜・(ノД`)・゜・
いやー。せつなくて良かった!
満足(・∀・)ノ
2010-03-09 22:59
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