月と茉莉花 [BL小説 佐倉朱里]
佐倉朱里 著。
受(月心):湘国の第一公子
攻(大牙):えん国の太子
湘を滅ぼした大牙は目の見えない湘国の第一公子・水月を虜囚として離宮に住まわせることにした。第一公子にも関わらず、父である湘王には存在しないものとされ北の離宮に幽閉されていた水月に、大牙は名を与える。月心と――。
水月というのは名をつけることさえ惜しんだ実の父である湘王が、「水に映る月、影のみのもの、本身を持たぬもの」としか呼ばなかった、そういう名なのです。
カプの関係が【領主と虜囚】なので、辱めを受けながらもだんだん好きになっていくテンプレを想像していたのだけど、全然そうじゃなくて、公子であるにも関わらず月心が湘国で受けていた扱いがあまりにもひどくて、それ故月心は生きることにあまり意味を見出していなくて、だから大牙に名をもらい愛情をそそがれたことで純粋に彼に惹かれていく月心がとても美しかったよ。
しかし……
太子、言葉足りなさ杉w
枕元に刀置かれたら「……死ねってか?」てそりゃ思うよ(´∀`;)
架空の世界だけど、古代中国をベースにしてて、
土台である設定がしっかりしてるので読み応えあった。
満足。
2009-11-06 23:34
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