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堕ちゆく者の記録 [BL小説 秀香穂里]


堕ちゆく者の記録 (キャラ文庫)

堕ちゆく者の記録 (キャラ文庫)

  • 作者: 秀 香穂里
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2009/01/27
  • メディア: 文庫


秀香穂里 著。

受(阿東英司):アパレルメーカー所属デザイナー
攻(石田敬一):アパレルメーカー社長

目覚めると檻の中に閉じ込められていた英司。柵越しに社長の石田が自分を見下ろしていた。何故こんな目にあわされるのか訳の分からぬまま、英司はAと呼ばれ名さえも奪われる。1ヶ月間この檻の中で自分の監視下におく、という石田に英司は……。


最初に言っちゃうが、楽しいお話じゃありません(・∀・)ノキッパリ!
つか攻めの病み方が尋常じゃないデス。
出生に問題のある攻めは養父により外見上は大変立派に育ったものの、感情面がまったく育っていない。
運命により生かされてしまったことを恨んでさえいる攻めは、ある試みを実践してみる。
そのパートナーとして選ばれてしまったのが英司。

『私たちはどこに行っても、閉じ込められているという事実』

これは攻めの出生の事実を知ると、確かにこの世界に自由なんてものは実はないという事実とあいまって、かなり重たい事実となる。石田によって閉じ込められた英司は粘り強く抵抗はするけれど……。
一度飼いならされてしまった鳥は、もう籠の外では暮らせないのだなー。

互いが日記のように記録していて時折それが挟み込まれるんだけど、可能ならばこの互いの記録メインで話が進んでいくと面白かったかも。あと、結構受け粘るけど、普通そこまで精神強く保てるかな…とか思った。もっと堕ちていく展開でもいいし、攻めが「……失敗した」と呟く展開でも面白かったかも。 
>ダーク杉て商業ベースには向かない罠。

BLテンプレな、好きすぎて拉致監禁系でもなく、自分の好みに調教していく系でもない。
精神的なもんに訴えてくる内容なだけに、あんまり商業ベース(特にBL界)には向かないと思う。だから下手に売れ行きを気にして展開を押さえ気味にするよりは、同人誌で枠に捉われず思いっきりやっちゃった方がいいのではないかなーと思った。
描写を押さえてる気がして、ちょっと物足りなかった。
ただあんまりやられると、それこそ鬱になりそうではあるがw

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