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テンカウント(4) [BL漫画 宝井理人]


テンカウント(4) (ディアプラス・コミックス)

テンカウント(4) (ディアプラス・コミックス)

  • 作者: 宝井 理人
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2015/10/30
  • メディア: コミック


宝井理人 著。

城谷忠臣:社長秘書
黒瀬陸:カウンセラー

黒瀬に自分を好きな理由を告げられ、その言葉に愕然とする城谷は……。


テンカウント4巻目。
うーん。。。
今巻では城谷が潔癖症となった原因が描かれたわけだけど、
それが元で潔癖症となりそれを引きずったまま現在がある、
その流れをすんなりとは納得できなかった。

辻褄が合っていないというわけではない。
けれど納得はいかない。

やはりどうにもこうにも

「潔癖症」

という設定が浮いているしブレている。

潔癖症を明らかにしていけばどうしてこんなエロ行為ができるのか?となってしまう。
でも最早エロ描写は外せない要素となってしまった。
ではどうして黒瀬とはこういう行為ができるのか?となるが、
それも現時点では明らかではない。

ていうか黒瀬ってなんだ。。。
この人、城谷を治療してるんだよね?
その設定どこいったてくらいにただの歪んだ人になっている。

もともとカウンセラーっぽさは無くて「?」なところはあったけれど、
4巻のダークさは黒瀬自体はもとより、この話全体をどう持っていきたいのか、
それさえわからなくなる書き方になっていた。
ていうかエレベーター不自然すぎ。。。


このテンカウントを最初に読んだときは、
潔癖症で人と触れ合えない受けが攻めと出会い変わっていく、
そういう話なのだと思っていた。2巻まではそういう流れだったと思う。

しかしエロさが受けそれをがっつり描けば描くほど潔癖症設定はどこかへ行き、
潔癖症設定を掘り下げればじゃあなんであんなことできるの?という流れになる。

話が進めば進むほどブレは埋まらぬまま広くなっていく。
正直、潔癖症の設定はない方が話はすんなり入ってくる。


説得力に欠けるのは読んでて辛い。
このブレが埋まることを期待していたけれど、
今巻読んでこれは無理だろうと思った。

これだけ人気が出てしまっては流れを変えるのも難しそう。
そしてズルズル続くのも目に見えている。

5巻の購入は控えようかな。
ちょっと様子を見たい。


(余談)
掌編はとても可愛いんだけど完結したあとのラブ話のようで、
本編の流れと乖離しすぎているのが本当に違和感……。
箸休め的に甘いのをどうぞというのもわかるんだけど、
現時点で挟む話ではないなあと思う。

タグ:宝井理人
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テンカウント (3) [BL漫画 宝井理人]


テンカウント (3) (ディアプラス・コミックス)

テンカウント (3) (ディアプラス・コミックス)

  • 作者: 宝井 理人
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2015/02/28
  • メディア: コミック


宝井理人 著。

城谷忠臣:社長秘書
黒瀬陸:カウンセラー

黒瀬に触れられることに欲情を抑えられない城谷は……。


テンカウント3巻目。
2巻目で黒谷に触れられて、3巻目ではさらにそのことに欲情が増していく城谷……。
えええええええろい!

ひええええ。
黒瀬のジレジレプレイに悶えていく城谷えろいね。
えろさがとてもえろくてイイ。

ただ、そのエロさ故に潔癖症の設定がブレてしまっている。
この書き方ではただ城谷に「いや」「らめ」を言わせたいために
潔癖症設定にしたようにしか見えない。

潔癖症であること、それを克服すること

それがこの話の発端で大切なキーだったし、そこも面白い要素だっただけに、
薄れてしまったことブレさえ見えるのは凄く勿体ない。

潔癖症だけど城谷にとって黒瀬は特別=だから触られても欲情が先にきてしまう
でもいいけれど、今の書き方では不十分だし、
じゃあ潔癖症になった原因に問題があるのかと思ってもそこはまだ軽く触れているのみで、
今後の展開に期待としかいいようがない。

うーん。
設定もいいし、エロもいいのに、この二つが上手くかみ合ってないのが本当に勿体ないよー。

全部読めば、ああ納得、となるだろうか。
面白いから本当にこの二つがかみ合ってくれることを期待したい。

タグ:宝井理人
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