禁じられた夜の詩 [BL小説 いとう由貴]
いとう由貴 著。
受(シャヒル):奴隷
攻(サディード):ナスジェディール王国の王
攻(アディーブ):王の異母弟
幼き頃、殺されそうになったところをアディーブに助けられたことを忘れられないシャヒルは、奴隷となり宮殿で働くうちに、幽閉されたアディーブの世話をすることになった。ずっと憧れていた存在でもあったアディーブの世話をできることに喜びを感じていたシャヒルだったが、しかしアディーブは異母兄であるサディードにある思いを抱いていた。そのことに巻き込まれていくシャヒルは……。
三角関係でも一方通行の三角。
遂げられず歪む心と、素直さを求める心と、一身に慕う健気な心。
それぞれの想いは一方通行でしかなく、
ぐるぐると廻るがどうあっても行き詰るしかない。
それがどう転んでいくのか。
三人の立場も上手く活かされていて、最後の到達点まで面白く読んだ。
アラブの世界観も雰囲気を楽しむ感じ。
おとぎ話的要素が高まってイイ。
エチもかなり倒錯的で良かった。
イラストも雰囲気に合ってた。
満足(・∀・)ノ
2015-07-26 21:21
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0