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PigeonBlood [BLゲーム]


PigeonBlood 【初回限定版「録り下ろしドラマCD付き」】

PigeonBlood 【初回限定版「録り下ろしドラマCD付き」】

  • 出版社/メーカー: PIL/SLASH XXX
  • メディア: DVD-ROM


桐島和樹:松田春樹、美作祥輔:佐藤タカ、橘裕也:髭内悪太、雪ノ宮透:634、水沢博嗣:清風涼、和泉馨:錦戸智久、大森匡:縞馬男爵


雪ノ宮→美作→水沢→橘 の順でコンプ。
共通ルートでの攻略対象四人のクズ下衆っぷりが半端なくとても辛い。
ストレス軽減のため早々と攻略見ながらのゲーム進行に切り替え。
攻略順もオススメを聞いてその通りに。

攻略順は聞いて正解だった。
橘ルートを最後にしたからこそ、このゲームを面白かったで終えることが出来た。
攻略順は出会いと同じだからオススメはあまりしたくないのだけれど、
このゲームの場合は言いたい。橘ルートは一番最後!絶対最後!

最終的には面白かったとはいえ、シナリオはもう少し頑張って欲しかった。
出会いが最低から始まるだけに、そこからどうLoveにたどり着くのか。
最初が本当に最低なだけにどう転換していくのか楽しみだったけれど、
結局納得いくのは1ルートのみ。
物語の全体を包む最終的な真相に関する部分もわかりはするけれど
なるほどーーーー!て気持ちの良いスッキリ感はない。

何よりも雪ノ宮・美作・水沢と橘ルートでのシナリオの出来が全く違う。
橘ルートに入ってすぐに、今までのは何だったんだと本気で思った。
実は雪ノ宮・美作・水沢ルートをやっていてずっと思っていたのは、
和樹は性別女である方が違和感ないってこと。。。

これが橘ルートになると全く感じられず、というよりここでやっと和樹という人物が見えてくる。
他にも文章表現や心理描写なども丁寧で二人が一緒に歩いていく過程にも違和感がなく、
このルートが無ければこのゲームの私の中での評価は下がったままだったろうし、
でも他三人のルート必要あったのかな?と思うほど出来不出来の差が激しいのでそれもどうなのか、とも。

とにかく橘ルートが突出してしまっていて全体のバランスは悪かった。
ふなうちに関してももっと歴史的なものと民俗的ドロドロさが欲しかったな。


ホラー要素はそれほど怖くない。
起こる事件が凄惨なのでそのスチルはちょっと嫌だけど。
一番好きなのは馨だな!



※※以下はネタバレありで書きますので御注意ください※※










【雪ノ宮ルート】
ここが一番短いのかな。
惹かれていく理由がわからず、えーーー?と思っている間に終わった。
好きになる過程がおざなりすぎる。。。

ここで一番面白かったのは、時が立って美作と愛人関係になっているBAD。
立場的にお互い妻も子供もいて、その上での愛人関係。
それを妻にもお互いにも悪いなどとは欠片も思っていない二人がイイ。


【美作ルート】
美作は一番元凶のようでいて結局は狂言回しな感じ。
クセのあるキャラなだけにもっと面白くできたのではないかと残念。

最終的に己で納得して鬼に立ち向かっていった割には、
顔傷つけられて意気消沈して雲隠れってなんか納得いかなかった。

一番気になったのは馨の出家だよ……坊主姿見せろぉ……


【水沢ルート】
ほんわかするエピが多かった。
恥ずかしくなるくらいのラブラブっぷり。
でもこの二人が一番Loveに発展する想像ができないんだよなあ……

ここもBADが面白い。
ただ、遺体を詰め込む話はふなうちと絡めているようで面白いのだけれど、
よくわからないのが難点。。。
寝たきり状態になってしまった和樹の面倒をずっと見ている話も、
切ない……と思った途端和樹の目が開いて終わってそれでどーしたってなって(終わり)


★ここまでの総合感想★
3ルートとも和樹が凄く女。女の子の方が違和感ないし、
R18乙女ゲームの方がしっくりくるし面白そうだと思った。

また、この三人のルートは異変の解決手段が共通で、大森という人物が関わってくる。
これもよくわからなかったなあ……
異変の解説も解明も全部大森が引き受けて、最後だけ和樹が刀を振って鬼退治する。
一応刀は振るうものの、なにもかもが大森任せで和樹も攻略対象もそれに乗るだけ。
その上に鬼退治はなんなのかってくらいにあっさりしてて。。。
なんなんだ何がしたいんだ一体。
BADに力いれるにしても、GOODもあるんだったらそこだって力入れて欲しい。



【橘ルート】
白状すると、前三人のルートは文章かなりすっとばした。
橘は共通ルートで一番苦手だったキャラでだからここも今まで通りの進め方をしようと思っていた。
始まった途端、ライターの力の差をまざまざ感じた。
読みやすいし読もうという気になる文章になったし、なにより話が格段に良くなった。

展開もいい。橘が実はこういう奴でっていうのも、二人が惹かれあっていくのも自然。
そしてなにより和樹が女じゃなかった。
和樹の弱さが前時代的な家で育った次男坊てとこからきてるのが、ここで初めて伝わった。

守られて育ってきてしまった故の弱さが外からの力で露呈してしまい、
嘲笑われて辛いのも気の毒に思えるし、だからこそ、
そんな和樹が少しずつ少しずつ変わっていくことに、
その変化は微笑ましいというよりはどこか恐怖を感じさせて、
話もGOODに進んでいるはずなのに漂う不穏感にここは本当に怖くてたまらなかった。

そして橘ルートだけ大森が登場しない。
ふなうちと刀を手に入れるところは、和樹と橘二人でみつけ解決していく。
そうだよ、こういうのが見たかった!

和樹が鬼となるENDは、ひとり、またひとりと減っていき、一番凄惨で一番怖かった。



【瑞樹の話】
鬼の封印を解いてしまい、いつの間にか鬼と同化していた……という解釈でいいのだろうか。
ちょっとわかりにくい上に、同軸上の話ではないことにさらに困惑。。。

真相ルートかと思ったけど違うのかな。
一番の元凶である「鬼」はなんなのか、桐島家とどう関わっていたのか、とか
瑞樹と鬼とがどの程度まじりあっていたのか、
それが各ルートに登場していた鬼にどう表現されていたのか、
この辺りの解明とともに全体的なつながりを感じさせて欲しかった。
鬼のことももっと掘り下げて欲しかったなあ。。。伝わってこなかった……。


【馨の話】
和樹が馨に取る態度は前時代的というか、本当に屋敷の主人と仕える者なんだよね。
だからかなり酷い態度も平気で取る。
瑞樹が生きていた時はさらに酷く、和樹へ向けられない愛憎がこの二人の間に横たわるので、
馨BADにはひっくり返ったwww

うーーーん、一番被害受けているのは馨よねえ!
狂っちゃうのも愛おしくなるほど馨の不憫さには笑いました。



これがトラウマってやつかあ、と思ったのは
水沢BADで屋敷から逃げようとする二人を馨が「ふなうち……」て止めるとこ。
ふなうち(=ゲーム)怠っててごめんなさい!!!てなったw
車の中で 23:59 は見たくないwww

あとは……トラウマとは違うだろうけど、依子さん死んじゃったのは衝撃だった。。。



で。結論。
橘ルートだけでも良かった
(・∀・)


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