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Calling [BL小説 かわい有美子]


Calling (花丸文庫BLACK)

Calling (花丸文庫BLACK)

  • 作者: かわい 有美子
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2014/10/21
  • メディア: 文庫


かわい有美子 著。

受(矢方怜):日本特区所属情報捜査員
攻(丹沢斎):極東ロシア軍医師

インターネットの発達した世界でサイバー戦争が顕著になり始め、それは第三次世界大戦以降さらに加速、2049年の現在では物理的な軍事攻撃よりもインターネットを経由したサイバー攻撃が主となっていった。かつての国の形態は崩れ、新たに設けられた特区の中で、特殊能力を持つ怜はサイバー空間内でのエキスパートとして働いていた。しかしある日突然、斎と名乗るロシア軍医が昔の知り合いのように話しかけてきて……。


近未来SF。
しかし肝心の設定部分が最初の時点でさっぱりわからず、
世界観に入り込めないまま終わってしまった。。。

近未来&SFなのだから、最初にこういう世界ですという説明をして欲しい。
この記事を書くために見返したらその説明(上のあらすじ)は67ページ目に書いてあった。
遅い……

しかも主人公たちが戦っている場がバーチャルで非常に視覚的要素が高い。
銃や身体を使った物理的な戦いではないためにイメージするのが難しい。
というかその助けになるだけの文章がない。

世界観に入り込めないと登場人物にも感情移入できない。
ていうか、受けが意図的にそうさせられているとはいえぼんやりしすぎ。
それならそれで囚われ感が強いといいのだけれど、捕えている一ヶ瀬も結局何がしたいのかぼんやり。
だから受けを救出しにきた攻めもぼんやり…。

根本的な世界観がこちらには伝わってこなかったので、
エロが多くても人物がどう動いても何も響いてこなかった。


これはもっと腰を据えて書くべき題材だったと思う。
円陣絵は雰囲気に合っていて良かっただけに、勿体ないとしか言いようがない。

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