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暴君竜を飼いならせ [BL小説 犬飼のの]


【Amazon co.jp限定】暴君竜を飼いならせ 書き下ろしショートストーリー付き (キャラ文庫)

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  • 作者: 犬飼のの
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2014/06/27
  • メディア: 文庫


犬飼のの 著。

受(沢木潤):高校生
攻(竜嵜可畏):高校生

交通事故に遭い死にかけた潤は可畏から血を与えられ命を助けられる。恐竜遺伝子を持つ可畏は潤を気に入り、犯しては楽しみ、ついには彼が関わる学園へと転校させる。特殊な遺伝子を持つ人々の中で浮いた存在の潤だったが、暴君として君臨する可畏の中に寂しさも感じてしまい……。


あらすじにもあるけど、攻めが恐竜遺伝子を持つ竜人という設定。
人間として振舞っているけど根源は恐竜。

うん、だからというのもわかるのですが。
攻めがとてつもない暴君。
人間ではなく恐竜としての暴君なので基本的な考え方が【弱肉強食】。
本気で暴力で頂点に立つ君主なのですね。

暴力が絶対、弱ければ死ぬ。
恐竜世界からすればそうなんだけど、人間世界が舞台なんだからもう少しさじ加減があってもいい。
攻め→受けへの暴君ぶりも暴力ありきで凄すぎたけど、
攻めの肉親へと下す決断も弱肉強食で仕方ないとはいえ凄すぎる。

このままの弱肉強食理論でいくと、本作で一部肉親との決着は着いたものの
他の肉親、また攻めが生餌として囲っていた愛人をこれからどうしていくのか、
凄惨な先しか見えないんだけど。。。

弱肉強食の世界で生きてきた攻めの「寂しい」という感情はわかるものの、
それを感受するだけで詳しい事情もわからない&酷い犯され方をしてる間であるにも関わらず
受けの感情が攻めにどんどん傾いていくのは説得力に乏しい。

結局、受けの動物の感情を読み取る力ってなんだったのかな?

ずっとやってるようなエチシーンも前半は無理矢理だし
後半も特にこんなになくても……とつい思ってしまった。


楽しい話ではなかった。

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