いじめっ子 [BL小説 丸木文華]
丸木文華 著。
受(遠野隼人):高校生
攻(麻生広行):高校生
小学生の時引っ越しで別れた幼なじみの麻生が転入し同じクラスになった。麻生はあっという間にクラスの人気者になるような人間で、隼人とは全くの正反対であったが小さいころから麻生は隼人に優しく、何かというと構ってきた。しかしその存在を疎ましく思っていた隼人は手酷い言葉を投げかける。とたん、豹変した麻生に犯され続け、そんな毎日に隼人は……。
異常なほどの執着を見せる攻め。
箍が外れたとたん、執着はどんどんエスカレート。
そんな攻めに組み敷かれるしかない受けだけど、この受けもウジウジメソメソしてるわけじゃない。
嫌なのに悦んでいる自分の身体を憎んで、麻生を死んじゃえばいいのにと憎んで。
ぐちゃぐちゃどろどろになっていく二人の関係。
おおお……どこにどう到着するんだこの二人ぃ( ^ω^ )
(・∀・)・・・
最後どうしていきなり普通にイイ話になった。。。
以下ネタバレ!注意!
終わる直前に攻めの
「好きだ」
その一言で、それまでのドロドロが嘘のようにまるっとイイ話に帰結しまんた。
どんなBADなENDになるんだという私の期待は全く裏切られました(´・∀・)ショボーン
最後はBLによくある、【最初は無理矢理だったけど、でもそれはお前が好きだったからなんだ!そうだったのか!→ Happy♪】に終わったわけだけど、それにしては中盤の二人の関係はBLテンプレからは逸脱したドロドロさ。テンプレじゃないとこにテンプレで風呂敷たたまれて、そのちぐはぐさに軽く動揺。
中盤はとても文華さんらしいのに。
最後打って変わったようにBLテンプレで締めてしまったのが無茶苦茶残念でならない。
直前に読んだ『なりかわり』(非BL)が
異常な執着 × それに負けようとしない黒い感情
という同じ様な構造ながら異常執着攻めの勝ち(BAD END)で、
今回のBLでもどんなBAD ENDめいた最後を見せてくれるのか、
と勝手に期待してしまったの私も悪かったと思う。
今回の作品はBADのようでBADじゃない、テンプレじゃないのにテンプレ、
とあちこちが中途半端に感じてしまった。なんとも微妙。
あと挿絵がかわいすぎて内容と作風に全く合ってなかったぁ……。
文華さんのBAD、もしくはBADを匂わす作風が好きでNL平気って方、
これ読んでみてください。オススメ(・∀・)ノ
2012-10-09 22:04
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