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永遠の昨日 [BL小説 榎田尤利]


永遠の昨日

永遠の昨日

  • 作者: 榎田 尤利
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2010/11
  • メディア: 単行本


榎田尤利 著。

受(青海満):高校生
攻(山田浩一):高校生

望んだのはただ、昨日となにひとつ変わらない日々……。



名作と言われているこの作品。復刻されてやっと読めた。
キスをし合う仲だけどそれ以上には至らなくて、でも互いに強く惹かれあってる二人に、
ある日突然起こる無残な現実――。

えっと。
正直、冒頭シーンで挫折するかと思った。。。生生しくて……(;´Д`)
不思議展開に??(゜Д゜)??しつつ読み進めた。
最後は泣いた。泣きながら読んだ。


でも……。
なんかもやもや感が残った。。。


※以下、若干ネタバレ気味に書くので注意してください。※








なんだろう?
テーマもわかるしちゃんと描かれてると思うんだけど……。
最後の「いっていいよ」があっさりに感じてしまって違和感残った。。。
淡々とした性格って設定だけど、泣き喚くくらい浩一との「永遠の昨日」に執着する満の姿が欲しかった。
執着はそれこそしてるんだけどね。。。
自分が浩一を不自然な状態においている、と気づく満が随分あっさりに感じてしまって、
だから最後、浩一の手を離すのも……あっさりに感じてしまったの…だ……_| ̄|○


あと、満、浩一に「好きだ」って言ってやってよ。。。言ってないよねぇ(;´Д`)?
満にそう言われて、心身ともに満足していくのかと思ったのに。
浩一は満足したんだろうか……。


テーマは重い。
でも今までにないテーマではない。というより結構ある……。
パクリ言うわけじゃないけど、大林宣彦さん監督の映画『ふたり』を思い出した。
良くも悪くもかなり榎田節きいてる作品だった。


イラストは各章の扉絵のみ。
旧版を見たことないので比較はできないけど、線の細い紺野さんのイラストは作品の雰囲気に合っていた。
本の装丁としては上下の不必要な空白がなぁ。無駄。文庫でもいけただろう。値段高いよ!
あと解説いらぬ。。。

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