仁義なき課外授業 [BL小説 中原一也]
中原一也 著。
受(若名圭一郎):臨時講師
攻(花井弦哉):893の若頭
定時制高校の臨時講師として雇われた若名だったが、教室にいる生徒は高卒の資格を取ることを命ぜられたヤクザたちだった。そのヤクザたちの頂点に立つ花井にセクハラされ続ける若名だったが……。
中原さんの作品、4冊目だけど……
面白さがぼやっとしておる。。。
と毎回思うなー。
この作品も、手の付けられない生徒=ヤクザって面白い設定だと思うけど、教室がてんやわんやしていても笑えるってほどではない。頭が痛くなるほど癖のある生徒ばかりでその頂点が花井、という設定だろうけど、その癖のある生徒が面白いかって言うとそうでもないんだなぁ。
花井自身も特に変わったことはない若頭で、ワイルドで粗野な振る舞いだけど、基本イイ人。
若名は頭固い真面目な奴…と思いきやいきなりキレたりと、まあ面白かったかもしれない。
そして事件が起こる。
中原さんの作品は唐突に事件が起こって、それが結構、今まで読んできた雰囲気にそぐわないような血なまぐさい事件だったりするんだけど(笑)、ここでもいきなり若名の弟が事件に巻き込まれて、助けに向かった兄である若名も巻き込まれて死にそうな目にさえ遭う。
いや、なんつーか。
若名の弟は若名の人生にとって岐路になってしまう人物とはいえ……
事件は主人公たちにふりかかった方がよくないかね(´・∀・`)
その方が親密になるきっかけとしても説得力がぁぁぁ。
中原さんの書く作品には、そこはかとなく昭和の香りがするから、
笑えて泣ける人情モノを書けばいいんじゃないかなーとか、これ読んでて思いました。
2010-09-25 01:30
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