金曜日の凶夢 [BL小説 夜光花]
夜光花 著。
受(酒元良麻):音大生
攻(紀ノ川滋):バイオリン奏者
良麻はある使命を帯びていた。――紀ノ川滋の行動を監視し、正しい方向へ導くこと。そのため紀ノ川に近づこうとする良麻だったが、気まぐれで常識が欠けているような紀ノ川の行動に四苦八苦する。紀ノ川の気を引こうと躍起になるうちに良麻はそれが使命からなのか自分の感情からなのか区別がつかなくなる。そして意外に鋭い紀ノ川に良麻の不可思議な存在自体を追求され……。
『水曜日の悪夢』のスピンオフ。
といっても、主人公が違う別の話、ではないなぁコレは。
水曜日~と完全に世界が繋がっていて、水曜日を読んでないとわかりづらいと思う。
ていうか、水曜日~で???と思った部分が解明されてる!!!Σ(゜Д゜)
続編として水曜日から読むのをオススメするー!
すごく面白かった。
水曜日~って、不思議なお話だったんですよ。
私の感想、読み返してみたら肝心なこと全然書いてなくて、全然役に立たない感想だったんですけど(汗)、水曜日~で新城は、阿川が父親を手にかけてしまう水曜日に何度か戻るのです。
不思議に思いながらもそれならば……と新城は最悪の事態を避けようと試みるも失敗し、そしてまた水曜日に戻る――そんな話でした。
何故、自分は水曜日に戻る(戻れる)のか。最終的にたどり着いた結論とともに、新城自身がその疑問に答えを出していたものの、それは(・∀・)……?てなカンジだったわけですよ(笑)
でも金曜日~を読んで、その理由がやっとわかったよ!
わけのわからないまま水曜日の悪夢を繰り返していた新城自身が導き出した答えだから、
(・∀・)……?でも、怒涛な押し切りでも良かったわけだよ!!(≧∀≦)ノシ
なになにどういうことだったの?!(((( ;゜Д゜)))ハラハラドキドキ
しながら読んだよー。
水曜日~の謎が明かされる展開もさることながら、この作品の主役である二人の行く末にもドキドキさせられた。
――紀ノ川滋の行動を監視し、正しい方向へ導くこと
それを遂行するため新城そっくりの顔で紀ノ川に近づく良麻が、紀ノ川の奇怪な行動に翻弄されているうちに、紀ノ川に自分に興味を持ってもらおうとする行動が、義務なのか自分の感情からなのかごっちゃになっていく様がねー!もう新城に嫉妬するとことか……!(・∀・)ニヤニヤ
ていうか、良麻の、どこにも身の置き場のない自分ていう、孤独感というか寂寥感がねぇ。。。
悲しすぎる・゜・(ノД`)・゜・
最後は胸が詰まったよ。紀ノ川の耳の良さに盛大に拍手!( ゚Д゚ )ノノ"☆パチパチパチパチ
つか、紀ノ川の変人ぶりも満喫した1冊だった・゜・(ノ∀`)・゜・
ほんと面白かったー。
夜光さんの作品、やっぱり好きだわー(・∀・)ノ
不思議……というよりSF設定が嫌いじゃなければオススメ。
ぜひ水曜日~から読んでみてください。
2010-08-02 20:12
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