人でなしの恋 [BL小説 かわい有美子]
かわい有美子 著。
受(仁科千尋):小有美子説家
攻(花房拓臣):医師
小説家である仁科は、一高時代の友人である花房と黒木に、互いに違う愛情を持っていた。だがある日、花房と関係を持っていることを黒木に知られてしまい、黒木からの連絡が途絶える。そのことに仁科は……。
三角関係のような……そうでないような……不思議な話だった。
単純明快な三角関係を期待すると、ちょっと肩透かしくらうかも。
仁科、花房、黒木。
三人が三人とも、それぞれにそれぞれを想う気持ちはもちろん違くて、でも互いを想う気持ちは強くて。
話自体は淡々と進むんだけど、ひっそりドロドロしたものが垣間見えてた。
特に黒木。
この話の底辺に潜むドロドロ感は彼の存在があってこそ……かも。
彼の存在はこの話を、単純な受け攻めの愛情物語に終わらせず、
単純な三角関係の話に終わらせないものがあった。
淡々と進むだけにさらっと読んでしまえば何てこと無い話として終わってしまうんだけど、
「ん……?」と思わず思ってしまう何かが潜んでいるよコレ……
2010-07-13 23:27
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0