淫雨 [BL小説 中原一也]
中原一也 著。
受(永岡蒼):スポーツインストラクター
攻(望月優作):893
父が背負った借金の返済に道場を売れと脅してきたのは、昔ともに剣を振るった望月だった。三人の舎弟に永岡を陵辱させながらも顔色一つ変えない望月。そして最後に望月に抱かれた永岡は、雨の匂いとともに望月を忘れられなくなる。だがその後、借金が返済されたと同時に望月の姿も消えてしまう。なんとか望月を探し出そうとする永岡は……。
はぁ……(;´Д`)
これね、作品の90%くらいがエチなんですよ。
それはいいんですけど、そのうちの半分以上が、攻めではなく他のキャラから受ける暴力なのです。
始まっていきなり攻めの舎弟三人による強○ですよ。
その描写がもう、多くのページを割かれ、えんえんと続くのですよ。
_| ̄|○;;;
オレ、ダメ……そういうの。。。(;´Д`)
んで、やっと攻めによって蕩けるようなエチがあったかと思うと(←これは良かった)、
攻めが借金帳消しにして姿をくらましてしまう。
蕩けるようなエチが忘れられない受けは攻めを探す旅に出る……。
『邪淫』
いえ、旅には出ませんけど。。。
望月の行方がようと掴めない永岡は、陵辱された三人のうちの一人・直也が接触してきたのをいいことに、直也に体を捧げることで望月の居場所を探ろうとする。
まだ子供な直也自分に夢中にさせて居場所を探り出すなんて……と罪の意識を感じるものの、背に腹は変えられないと、ダークに変身する受けは、なかなか良かった。
けどそこまで望月に執着するのって……結局エチが良かったから?
とか思っちゃうんだよな。。。
いや、高校時代、ともに汗を流した思い出とかも挿入されるんだけどさ。。。
エチばかりじっくり描かれてて、そこ短……い……orz
さて、さんざん直也に好きなようにされる永岡のシーンが、これまた多くページ数を割かれて語られたあと、やっと望月がみつかります。久々の再会に狂おしく体を重ねる二人。
が、そこに、永岡の策略によって、永岡にホネヌキにされてしまった直也が……!
嫉妬に狂った直也は、永岡にナイフを振りかざし……!
いろんな意味で地雷ネタが多いと思う、この作品。
えー、以下思いっきりネタバレしますんで、嫌な人はここで回避してください(・∀・)ノ
これ、バッドエンドですよね?
攻め、死んだぞ(;´Д`)
直也が永岡に振りかざしたナイフは、永岡をかばった望月のわき腹を刺す。
その後、場面転換して、砂浜に二人で寄り添い座ってるんだが、冗談じみた会話を交わしたあと、攻めは受けに体を預けるようにして『深い眠りに落ちたらしく、返事はなかった』。
うあーΣ(゜Д゜) 死 ん だ
いや、まあ、人によっては「死んでない(><)」と捉える方もいると思うのですが、私はバッドエンドで捉えました。
ぬあー。最後は良かったなー!けどさー!
いかんせん【攻め以外との無理矢理エチ】が場面として多すぎて……。あまりにもそこにページを割いてるがために、攻めと受けの接点がぼやけてしまったと思う。望月が永岡にした仕打ちって結構なもんだと思うんだ。舎弟三人も使って陵辱させてるんだし。しかもそこにページが割かれてるってことは、どういうことされてるのかえんえんと描かれてるわけで(笑)、そんだけのことをさせた望月を、永岡が必死に探す意味がわからないんだよね。
こういうバッドな最後、結構好きなんで、もう全然構わないというか、BLではめったに見ないしイイカンジにまとまってたと思うんだけど(いや寝てるだけだもん!とも捉えられるしね…)、この最後を引き立たせるほどに二人の関係がじっくりとは描かれてなかったと思う……私には伝わってこなかった。
私の場合、
攻め以外との無理矢理&暴力エチは地雷。
でもバッドエンドは大丈夫(・∀・)ノ
だが、この作品に関しては地雷が無視できないほどに分量多すぎた。
残念……。
2010-06-13 22:05
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