月に笑う [BL小説 木原音瀬]
木原音瀬 著。
加納路彦:カタギな子
山田信二:チンピラなヤクザ
中二の路彦はある日の深夜、教室で事件を目撃してしまう。その事件に関わっているらしい信二に苛められているところを助けられたかに見えた路彦だったが、「根性なし」とあっけなく突き放される。だが何故か信二に親近感を持ち、近づいていく路彦。年齢も育った環境も全く違う二人の奇妙な関係はその後も続き……。
二人は出会ったとき、路彦:14歳、信二:18歳。
路彦は優等生で気の弱い面を持つ子。対する信二はこの道しかないと893な世界に16歳で身を投じたチンピラ。育った環境も接点も全くない二人が、付かず離れず、以降9年の歳月が書かれる。
路彦は中学生から大学生そして社会人にまでなる年月なんだけど、その間にイロイロある。
そのイロイロが、起こる事件ごとに うおおぉぉぅ(;´Д`) と思うほど過酷なんだけど、でもその中で二人がはぐくんでいく関係が甘かったり甘酸っぱかったり切なかったりで、目が離せなくて一気読みだった。
イロイロある中でも、変わってるようで変わらない二人の関係が良かった。
信二はいつまでたっても短気だし。
路彦は社会人になってもワンワン泣くし。
でもそれがこの二人にはピッタリで、互いに互いを補完しあってる姿がホロリとくる。
ヤクザに擬似家族を求めている信二。
この信二を9年間ずっと見続けてきた路彦の成長ぶりはとにかく凄かった。
読み終わったあとに、対になってる上巻・下巻の表紙を見ると、胸が熱くなってくるよ…。
どーでもいいけど、惣一が気になって仕方ない……。
頭良いくせに人の気持ちわかんなくて気障で変態でどーしようもない奴だけど。
気になる。
そのうち彼も目覚める。きっと。
(゜∀゜)アヒャ
起こる事件は痛いけど、結末は甘いよー。
読み応え合って、すごく良かった。
オススメー(・∀・)ノ
2009-12-23 23:18
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