SSブログ

恋ひめやも [BL小説 英田サキ]


恋ひめやも (キャラ文庫 あ 4-5)

恋ひめやも (キャラ文庫 あ 4-5)

  • 作者: 英田サキ
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2009/11/27
  • メディア: 文庫


英田サキ 著。

攻(棚橋孝太郎):25歳リーマン、水原の元生徒
受(水原慧):32歳高校教師

人を好きになったことはある。だが激しい恋をしたことはあるか……「ある」とは言えない棚橋が、高校の同窓会で再会したのは元担任の水原だった。結婚を考えている女性もいるのに、会うたびに水原の存在が自分の中に増していくことを感じる棚橋。それがある出来事で、あふれ出るように恋だということに気づいてしまった棚橋は……。


しっとりいい話だったー。
『いつか終わる恋のために』は攻め視点。
続く『恋ひめやも』は受け視点になる。

少しずつ少しずつひかれていってしまっている自分に、あることでガンッと気づかされる棚橋だけど、想う相手である水原がとにかくとにかく難しすぎる……(笑)
天邪鬼で意地っ張りで素直じゃなくって頑なで強情で。。。

「あいつはすぐには本音を言わない男だ。例えば本当はイエスって言いたいのに、俺が五回、尋ねても涼しい顔してノーって言う。諦めかけて最後に念のために聞いた六回目で、やっとイエスって頷くんだ」

こんなかんじなの。
そして水原は「恋はいつか終わる」ってことに恐怖を抱いてるから、そうそう簡単に自分に踏み込んでくることを許さない。棚橋のことは好きなんだけど、今までの経験やもろもろで素直になれないんだよー。
相当な強情っぷりだったけど、それがすごく切なくもあったりして、その水原を辛抱強く、諦めず、ゆっくりとゆっくりと優しく包むように落としていく攻めに感動した。

派手な展開はないけれど、じんわり温かくなれる話だった。
満足。

(蛇足)
『恋ひめやも』は受け視点で進むんだけど一人称ではない。前半が攻め視点・一人称で進むだけに、後半も受けの一人称で進むほうが自然に読めた。つか、文章がかなり一人称な文体なのに、「水原は~」って入るから、余計気になったよ……。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。