Si-Nis-Kanto Another Story Vol.2 （シニシカント） [BLCD]
Si-Nis-Kanto ドラマCD Another Story Vol.2
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: EM2 Record
- 発売日: 2014/07/30
- メディア: CD
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Ands 原作。都志見文太 シナリオ。ヤマダサクラコ 監修。
マキ：波多野和俊 、ユーゴ：鳩万軍曹、千冬：ワッショイ太郎、シュウ：月黒斗夜、ラース：中西尚也、カルロ：大石恵三、エド：先割れスプーン
鳩万軍曹 × 波多野
ゲーム『Si-Nis-Kanto』その後の物語。
本作CDと本編のネタバレが含まれますのでご注意ください。
Vol.2はユーゴ編。
以下ネタバレかつ辛口です。
内容に関して辛口な意見を読みたくない方はこれ以降はご遠慮ください。
なにこれ……
聴いた直後の率直な感想。
【SIDE：YUGO】
端的に言えばカルロは出さない方が良かったのでは？
ラースも含めてあの書き方では黒蓮会もZENCAも蛮区は守りきれない、
第三の勢力に呑み込まれるのは間もなくとさえ思った。組織としてぬるい。
ギャグはギャグで、それはいい。
でも締めるとこは締めないと。
全体をギャグで通すにしても、話の根幹がしっかりしていなければ笑えるところも笑えない。
所々に入る本編の補完が、重要な事なのに中途半端な扱いになってることがとても気になった。
ユーゴ自身の自分も見失うほど暴れてしまうことの原因もはっきりとした書かれ方でもなく、
千冬の組をやめる発言も途中で話題がすり替わり無意味ないちゃいちゃで中断される。
ラースの件に関しても、ユーゴが取り持つ義理もなく、カルロが許す理由もない。
それどころか、あれでは蛮区を治める二大勢力のマフィアとして存在自体をおかしくしてしまう。
そして……
最後は指輪嫌がらせ事件という、
カルロが盛大に全てをかっさらっていく展開で終わった。。。
指輪事件は面白かった。本当に面白かったよ。ギャグとして最高だった。
けれどこれってどうなんだろう。
エピ自体問題ではなく話の持って行き方に問題があったと思うし、
ギャグと真剣にやるべき話のバランスがとても悪かったとも思う。
個々の登場人物そしてその背景をしっかり書いていなければ、ただ笑いの部分ばかりが悪目立ちし、話は薄くなってしまう。さらに今回の場合は、話の流れを作るために無理矢理（ご都合主義的）展開も見られ、それが話の根幹をもゆるがしかねないものだったから全体的に唖然とするしかなかった。
今回のメインはユーゴと黒蓮会のはずなのだから、そちらをしっかり書いて欲しかった。
個人的には、カルロは絡ませず、蛮区の一大勢力となった故に狙われることが多くなったユーゴの話を中心に、ユーゴ、マキ、千冬、シュウと黒蓮会をじっくり書いた方が良かったと思うし、そういう話を聴きたかった。新たな黒蓮会の新たな一枚岩の誕生、そんな話。
というか、そういうのを希望してたんだなあと。
始まりはまさにそんな感じでハラハラドキドキした分、どんどん違う方向に流れてしまったことがとても残念。
サソリ男の小物感なんなんだろう。
最大に問題なのは、ユーゴ編なのにユーゴの良さがあまり伝わってこないこと。
ユーゴはマキとバカップルもバカップルでいちゃいちゃしているだけの印象しかない。
今回もユーゴはバカ部分が強調されただけにしか感じられなかった……。
これはvol.1のエシカ編でも感じていたけれど、メインより他の人物が出張るのは何故なんだろう。
vol.1、vol.2と同じ構図に少し頭が痛い。
他、気になったところを。
BGMが多用されていたけれど場面に合ってないように感じるところも多かった。
エチはフェードアウトだったvol.1と違い、最後までがっちり。
しかしここが頂点ってとこで頂点の演技が……ない……。
台本的に「ああっ！」ではなく「――っ」（無声）なのかもしれないけど、そこは！息の演技をして！
ゲームとは違ってせっかく声を息を合わせられるのに、あまりそこが感じられなくて残念。
波多野さん頑張ってくれ～～～。
【SIDE：by gone days】
過去編も、書きたいことはぼやっと伝わってくるけれど、、、、
けれどって感じ。
エドが何のために二人を引き合わせたのか全く見えない。
はっきりとした答えを書けと言ってるのではなくて、この邂逅にもう少し意味を感じさせて欲しかった。
本当にただ会ってるだけにしか感じられない。。。
もうちょっとシナリオ的に中身欲しい。
今回の感想はこれに尽きる。
2014-08-02 01:25
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