罪の楽園~千夜の夢 兄弟の秘め事~ [BL小説 丸木文華]
丸木文華 著。
受(マラーク):第三王子
攻(バドル):第一王子
ザハタル王国第三王子であるマラークは父王を崇拝し誇り高く国を愛していた。病床の父の跡を継ぐのは第一王子であり兄のバドルと信じていた。バドルを小さい頃から敬愛するマラークだったが、バドルもまたマラークをいつくしんでいた。しかしバドルを排斥しようとする周囲の並にマラークもまた飲まれてしまう。仲睦まじい兄弟の間は一変し……。
文華さんの初アラブモノ。
どっちもアラブ(あとがきより)……なるほど(笑)
あとがきに千夜一夜物語のイメージでと書いてあるんだけど、
架空の国の架空なお話、現のようで幻のようで……
文体に漢字を多く散りばめて、小説だけれど視覚で、
そして流れるような文体でそういう雰囲気を感じられる作品だった。
とはいえ内容は権力争いが絡んでなかなかハード。
政治的情勢やそれに絡む周囲の思惑で二人の関係が
仲睦まじい兄弟からそうでなくなってしまう、そんなどんでん返しが繰り返される。
ハラハラしながら読んだ。
読み応えあったー!
文庫でこれくらいぎゅっと濃縮された話が読めると満足するなぁ。
つかこれ、文華さんだけにいろんなENDを読んでみたいと思った。
それこそBADも含めてw
満足(・∀・)ノ
2013-07-17 22:28
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