神に弄ばれた恋 ~Andalucia~ [BL小説 華藤えれな]
華藤えれな 著。
受(アベル・フェレイラ・デ・ディエズ・バルデス):元貴族、マフィアの後継者
攻(イヴァン・サタナス・モレーノ):闘牛士
アベルはサタナスを死に導く死神、そしてサタナスはアベルを呪う悪霊――そばにいる限りふたりの未来は暗黒に包まれると占い師に告げられた二人は、出会ってからずっと一緒にいるためにも最高の闘牛士を目指して生きていた。だがその道は決して明るいものではなく……。
身分違いの恋で下克上で幼い時の初恋で……
まさに運命の恋。
でもその運命は少しも甘くなくて、互いに強く愛しているのに、
近くにいながらもそれを相手に素直に伝えられない状況の二人。
それぞれの視点でその理由が語られるけど、どちらも深く相手を愛しているからこその行動だから
ものすごく心抉られた。胸が痛くなった。。。
後半は涙ながらに読み進めた。
スパイン行った事ないけど、光と影のコントラストがきついイメージがある。何事に対しても…。
それが上手く活かされていたなあ、と。
光と影の境界線云々のとこは本当に涙が止まらなかった……。
とにかく、二人の愛が一途でとても美しくて、
良い話を読んだと胸いっぱい。
朝南さんのイラストも美しかった。
一枚、一枚、主人公二人の苦しくて崇高な愛が表現されていて…。
今回もとても話を盛り立てるイラストだった。
改めて表紙まじまじ見たらマタドール衣装の刺繍すごい……。
細かいのはもちろんのこと質感とか…本物みたい……。
SS目当てで2冊購入に踏み切ったのも後悔しないくらいに満足。
良かったら読んでみて下さい!
以下ネタバレとちょっとだけ朝南さんのこととか。
(朝南さんのことを先に書きました。その後作品ネタバレ)
この本の発売日である2012年1月7日に朝南さんが急逝されました。
公になったのは1月12日でしたが、信じられなくて、そしてとてもショックでした。
このところ読む作品に朝南さんがレーターをされてる小説が多く、
絵が素敵なのはもちろんのこと、小説という文字だけの世界をさらに引き立たせてくれる
素晴らしいイラストを毎回描かれていて、好き度が上がっていただけに涙が止まりませんでした。
もう新しい作品が見れないなんて……
本当に本当に残念です…。
大好きな絵師さんでした。
朝南さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。
素敵なイラストをありがとうございました。作品大事にします。
以下、作品についてのネタバレです。
少し下げます。
「これ、どっちも死んじゃうんだ……悲恋だ……!うわああ(ダガソレモイイ)」と思いつつ読んでたんだけど、
おおおおおお!そう着地するかああああ!て良い意味で衝撃くらった(笑)
幸せになれるなんて……!愛を伝えあえるなんて……!ビタンビタン!!!!!
良かったー良かったよう・゜・(ノД`)・゜・
出版社とアニメイトで貰ったSS、幸せそうなその後の二人で安心したわ。。。
コミコミのも早く読みたいー!
2012-01-22 15:07
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