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花蝕の淫-狂おしく夜は満ちて- [BL小説 華藤えれな]


花蝕の淫―狂おしく夜は満ちて (ローズキーノベルズ)

花蝕の淫―狂おしく夜は満ちて (ローズキーノベルズ)

  • 作者: 華藤 えれな
  • 出版社/メーカー: ブライト出版
  • 発売日: 2011/09
  • メディア: 単行本


華藤えれな 著。

受(月嶋清祥):大学生
攻(司波竜二郎):司波組組長

僧になるため京都の大学へと進んだ清祥は竜二郎と出会う。養父母との関係に悩んでいた清祥は竜二郎との出会いで今後の道が見えたような気がしたが、竜二郎は実父が使わした男で清祥に六代目総長を継ぐよう言ってきた。突然のことに驚き戸惑う清祥は、ねじふせられるように竜二郎に抱かれてしまい……。


二人の関係がただ「好き」だけじゃなくて、お互い矛盾に満ちていながらも「好き」に落ち着く愛で、
その絡み合いが情欲に満ちていて良かったなあ。
道成寺になぞられていてそこもまたいい。

朝南さんの口絵、それがすべて表現されてる。
読む前も綺麗だなーと見てたけど、読了後に見ると感慨深い。素晴らしいね……!
ヤクザモノだけど仏教絡ませてて文章がとても美しかった。


コミコミ特典の小冊子は竜二郎視点。
過去も絡めて清祥に執着する故が書かれていて、竜二郎の清祥への矛盾する愛もよくわかる。
小冊子ではその内読めない人も出てくるだろうから、これ、もったいないなあ……。

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