華の涙 [BL小説 剛しいら]
剛しいら 著。
受(鞠村乙也):震災で身寄りのない身に
攻(森谷一威):材木商の長男
震災で親兄弟すべてを失くした乙也は見知らぬ男にその身を売られてしまう。奉公先で乱暴されそうになった乙也を助けてくれたのは、跡取り息子の一威だった。彼は弟である文紀の世話係に乙也を起用したが、病弱で死を待つばかりの文紀は我儘で非常に扱いにくい存在だった。乙也は文紀に献身的に尽くすが、文紀は兄に抱かれろと乙也に迫り……。
しょっぱなから震災(=関東大震災)で家を失い親兄弟も失くし、見知らぬ男に騙されて材木商に売られてしまう乙也に涙涙……・゜・(ノД`)・゜・
また攻めに助けられても苦労続きで……
生きている間に、よいことと悪いことは半々だよ
という祖父の言葉を支えにしつつ生きていく乙也だけど、死を待つばかりで親にも見離されてる文紀を見ると半々ではないんじゃないかと思ったり。。。
攻めも優しいけれど潔癖なとこあって、ある事件を目撃して乙也に対して態度豹変しちゃうし。
死んだほうがまし、と思いながらも、必死で生きていこうとする乙也が健気だった。
健気すぎる……(´Д⊂ヽ
大正から昭和にかけての独特な雰囲気が出てて良かった。
もうちょっとページ数多いと良かったな。じっくり読みたかった。
最後、攻めの行動より、鞠村家の手代だった安原の行動に涙したのは内緒です(゜∀゜)アヒャ
2010-01-07 23:17
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