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パブリックスクール: -檻の中の王- & -群れを出た小鳥- [BL小説 樋口美沙緒]


パブリックスクール: -檻の中の王- (キャラ文庫)

パブリックスクール: -檻の中の王- (キャラ文庫)

  • 作者: 樋口 美沙緒
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2015/10/27
  • メディア: 文庫



パブリックスクール: -群れを出た小鳥- (キャラ文庫)

パブリックスクール: -群れを出た小鳥- (キャラ文庫)

  • 作者: 樋口 美沙緒
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2015/11/27
  • メディア: 文庫


樋口美沙緒 著。


好みと全く合わなかった。
この作品好きな方は読まないでください……



攻めは延々とイライラとし続け、受けは延々とうじうじしている。
いつもの樋口節。

攻めのよくわからないイライラはどうしてここまでと感じるし、
それを黙ってじっと受け入れる受けには共感できない。

根本的にこの著者の好きな(書く)受け攻めには萌えられない。
それとともに話の展開的にももう少し、どうして攻めと受けが
そういう態度を取らなければならないのかの理由が欲しい。

物語の中で著者は、攻めが受けを逃がそうとしている描写をしていて、
受けも絶対に逃げられない理由があるわけでもない。
それにも関わらず、二人は気持ちが合わないままに一緒に居て、
辛いだけの年月を重ねながらすれ違いを続けていく。

これはこれで物語の醍醐味ではあるのだが、
延々と大ボリュームで二冊にもわたって続ける内容だったのかな、と。
攻めがイライラする理由も、受けが攻めに固執する理由ももっと欲しい。
とうか不自然に感じさせないでほしい。

攻めがもっと落ち着いて話せばいいだけ、とか
受けがもっと周りを見て自分で考えればこの話は早く終わる。
そう思ってしまう要素がある……
そこがなければ、二人が絶対に対でなきゃいけない理由も生まれると思うんだけどなあ。

刊行後、著者が感想を凄く気にしていたから何か変わった展開でもあるのかと思ったけど、
特に何もなくいつもの樋口節だった。
上巻最後の、攻めのイライラ爆発→何故か強姦展開で次巻に続く!
にはまたこれかと辟易した……。

あと個人的にはこの受けを「健気受け」と表現することには抵抗がある。
理不尽な暴力も蔑みの言葉もただじっと黙って受け止めるのが健気だなんて……
納得いかない。

大ボリュームで延々すれ違いを読まされてるだけで、
やっとハッピーエンドに到達した頃には疲労感しか残っていなかった。

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